ニュース
公式サイトのドメイン盗まれアクセス不能に ドメイン管理会社への不正アクセスが原因 夢展望子会社
夢展望子会社公式サイトのドメインが乗っ取られ、サイトにアクセスできなくなった。ドメイン管理会社が不正アクセスを受けたことが原因という。
ファッション通販サイト運営の夢展望は6月3日、子会社で結婚指輪販売などを手掛けるトレセンテの公式サイトのドメイン「trecenti.com」が乗っ取られ、サイトにアクセスできなくなったと発表した。ドメイン管理会社が不正アクセスを受け、海外のドメイン管理会社に移管処理が行われたという。
失ったドメインを取り戻すことは難しいと判断し、別途新たなドメインを入手して公式サイトを移管する予定だ。
5月29日にドメイン管理会社が不正アクセスを受け、海外のドメイン管理会社へのドメイン移管処理が行われた。
31日にサイトが閲覧できない状態になったため調査を進めたところ、ドメインが乗っ取られた可能性が高いと判明。ドメイン管理会社とサーバ管理会社に状況確認を行うとともに、警察、弁護士にも相談し、管理会社への情報開示請求の準備を始めた。
不正アクセスを受けたのはドメイン管理会社の管理画面へのID・パスワードのみで、トレセンテのサーバへの不正アクセスはなく、個人情報などのデータが漏れた痕跡もないという。
失ったドメインは「交渉が困難な海外のドメイン管理会社に移管されていることから取り戻せない可能性が高い」とみており、新たなドメインを入手して公式サイトを復旧させる予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ラブライブ!公式サイト乗っ取りに使われた「ドメイン移管」の仕組みとは “10連休”に危険潜む?
サイト乗っ取りに使われた「ドメイン移管」とは何か。関係各社に取材したところ、今回の手法に加え、新たな危険も見えてきた。
「ドコモ口座」のドメイン、ドコモが取り戻す 出品の経緯をGMO含め聞いた
2021年に終了した、NTTドコモのウォレットサービス「ドコモ口座」のドメイン「docomokouza.jp」が、「お名前ドットコム」にて出品されていた件について、ドコモは原因を「社内管理の不手際」と説明した。加えて、出品されていたドメインはドコモが取り戻しており、現在同社の管理下にあることも明かした。
「ラブライブ!」乗っ取りを“教訓”に ドメイン名の価値に見合った管理方法
人気アニメ「ラブライブ!」の公式サイトが乗っ取られ、ページに「ラブライブは我々が頂いた!」と表示される事件が発生。ドメイン管理の“落とし穴”を狙った類似の手口は以前から起きていた。その手口は。
厚労省、新型コロナ相談窓口のドメイン、FX勧誘サイトに転用されていた
厚生労働省が新型コロナウイルス感染症に関する情報を在留外国人向けに提供するために開設したWebサイトのドメインが、FX取引の勧誘とみられるWebサイトに転用されていることが分かった。
島根県が使ったドメイン、第三者が再取得で注意喚起 新型コロナやRuby関連事業など
島根県が過去に使用したドメインが、運用停止後にオークションサイトで売買されるなどして第三者に再取得されていることが分かった。
