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ニコン「Z6III」見てきた ミドルクラスでこの高性能はアリなの? あと値段も……荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/3 ページ)

ニコンからミドルクラスの最新機種「Nikon Z6III」が発表された。そしてその製品は「ミドルクラスでこの高性能はアリなの?」というレベルに達していたのである。

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 センサーは新開発の「部分積層型CMOSセンサー」を採用。Z8/Z9は「積層型CMOSセンサー」は全画素が積層型のため、読み出し速度が超高速でメカシャッター不要となったが、コストがかかる。Z6IIIの「部分積層型」はそこまで高速ではないが(なので、メカシャッターもきちんと搭載している)、その分コストを抑えることができ、それでもZ6IIの約3.5倍になったというので、多くのシーンで電子シャッターでいけるかと思う。


新開発の「部分積層型CMOSセンサーを搭載したZ6III。画素数は2450万画素

世界初の部分積層型CMOSセンサー。従来モデルより読み出し速度が約3.5倍高速化した

 ボディ内手ブレ補正は約8段。従来の手ブレ補正は中央がブレないよう補正がかかるので周辺部は少し流れがちだったが、新しくフォーカスポイント付近をブレを抑える「フォーカスポイントVR」を搭載した。

 センサーの高速化と画像処理エンジン「EXPEED 7」によって連写やAF速度も大幅に向上している。

 連写は電子シャッター時で秒20コマ、ハイスピードフレームキャプチャーを使うとプリキャプチャーも使えて最高で秒120コマ(このときはAPS-Cサイズになる)。


プリキャプチャー+ハイスピードフレームキャプチャーで撮影した、ゼンマイ仕掛けのおもちゃがぴょこんと跳びあがって回転する瞬間。背面を見ると再生ボタンが右手側に移動したのもポイント

 AFは最新モデルなので、被写体自動検出も当然搭載している。

 高速化されたほか、暗所でのAFも高性能化しており、かなりの逆光で人物をちゃんと検出するという。

 EVFは約576万ピクセルで、より高精細で明るくなった。この辺はニコンらしいこだわりだ。


より高精細になったEVF。明るさもあがり、色域も広くなった

 基本性能としてはZ8/9の高性能を(さすがにセンサーや連写など差はあるのだけれども)コンパクトに受け継ぎつつ、最新技術を取り込んだ、ミドルクラスでここまで性能を上げるのかっていうレベルに達してる。

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