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何かと物議を醸した「LUMIX S9」、触ってみるとイマドキの機能がうれしいフルサイズ機だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/8 ページ)

発表直後から何かと物議を醸したカメラ、パナソニックの「LUMIX S9」が、無事発売された。実際に手に取ってみると、LUTボタンを搭載したりスマホとの連携をより密にしたりと、見た目以上に現代を見つめたカメラだった。

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リアルタイムLUTを使おう

 LUTは映像業界の用語なのだけど(Look Up Tableの略)、パナソニックはS5 IIで写真にもその概念を持ってきた。そしてS9ではちょっと敷居が高そうな「リアルタイムLUT」をよりカジュアルに仕立てたのだ。

 リアルタイムLUTというのはLUTを参照してそれをリアルタイムに映像に反映させる機能。

 使い方は簡単。LUTボタンを押し、ダイヤルを回して使いたいLUTを選ぶ。


LUTボタンを押し、ダイヤルで選ぶだけ。Qを押すとリアルタイムLUTを解除して通常のフォトスタイルに戻る

 デフォルトではサンプルのLUTが3つ入っており(Sample LUT1〜3)、それを使うといい。特に「Sample LUT3」が印象的でつい使いたくなる。「Sample」なんていわずにそれぞれにちゃんと名前を付けて上げればよかったのに、と思う。


フォトスタイル「STD」と、サンプルで入っている3つのLUT。こうしてみると、Sample LUT3のモダンな雰囲気がいいよね

Sample LUT3で撮影した新宿の一角。この色のシフトや渋い階調がいい。これはつい使っちゃいそう(28-200mm 200mm 1/250秒 F7.1 ISO400)

 LUTを追加したいときはスマホを使う。

 使うアプリは新しく作成された「LUMIX Lab」だ。

 あらかじめパナソニックが提供するLUTを使いたいときはアプリの「ダウンロード」から。

 パナソニックが提供するLUMIX LUTの他、クリエイターオリジナルのLUTもたくさんあるので撮りたい雰囲気のものをいくつかダウンロードするといい。


新アプリ「LUMIX Lab」。あらかじめ多くのLUTがあり、気になったものをダウンロードできる

 ダウンロードしたLUTはアプリとS9を接続することでカメラへ転送できる。


S9ではカメラとの接続も「LUMIX Lab」で。カメラとつなぐと、画像や動画、LUTの転送ができる

 醍醐味はオリジナルLUTの作成だろう。

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