KADOKAWA、漏えい情報の“悪質な拡散”を特定 計473件 削除要請・情報開示請求へ
KADOKAWAが、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受けて従業員や一部取引先の情報などが漏えいした問題で、SNSなどで漏えい情報を拡散する行為のうち、悪質な例が473件あると発表した。「削除要請および情報開示請求を鋭意進めている」(KADOKAWA)といい、悪質性の高いケースには法的措置も取る方針だ。
KADOKAWAは7月12日、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受けて従業員や一部取引先の情報などが漏えいした問題で、SNSなどで漏えい情報を拡散する行為のうち、悪質な例が473件あると発表した。「削除要請および情報開示請求を鋭意進めている」(KADOKAWA)といい、悪質性の高いケースには法的措置も取る方針だ。
内訳は、ドワンゴに関する情報のうち、X上でのものが133件、ネット掲示板「5ちゃんねる」のものが237件、まとめサイト上のものが26件、チャットツール「Discord」やその他のものが24件。角川ドワンゴ学園に関するもののうち、X上のものが8件、5ちゃんねる上のものが41件、まとめサイト上のものが1件、その他が3件。
このうちいくつかは要請に応じ、削除済みという。一方で「悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、削除済みの書き込みも含めて刑事告訴・刑事告発などの法的措置に向けた作業を進行中」(KADOKAWA)としている。
KADOKAWAグループへのサイバー攻撃を巡っては、6月28日に攻撃者とみられるハッカー集団がダークウェブ上で一部情報を公開。以降、SNSではダークウェブから取得したと思しき情報を拡散するような投稿が相次いでいた。一連の投稿に対し、KADOKAWA・ドワンゴは拡散を控えるよう呼び掛けていた他、悪質なものは刑事告訴する方針を示していた。
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