連載
ニコン「Z6III」を試す 部分積層型CMOSの実力は? 進化したAFとファインダーにも注目:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)
ちょっと前モデルからレベルアップしすぎだろ感が漂う3代目が来た。ニコンの「Z6III」である。
動画性能も上がったZ6IIIなのだった
性能がぐっと上がった写真撮影の機能を中心に見てきた。
あ、一応ガスタンクも。
で、バリアングルになったことからも分かるように動画撮影にも力を入れている。HDMI端子はフルサイズ(Type-A)になったし、音声のライン入力にも対応した。
映像の記録も、N-RAWやProRes RAWをカメラ内で記録可能になった。
記録メディアは従来同様XQD/CFexpress(Type B)カードとUHS-II対応のSDXCカードのデュアルスロットとなっている。
Zシリーズは廉価なZ5、趣味性の高いZfがあり、プロ向けのフラッグシップ機としてZ8とZ9がある。その間を埋めるミドルクラスがZ6とZ7で、今回、Z6IIIで画素数こそ従来通りながら中身はフラッグシップ機の最新技術をそれなりに受け継いだハイレベルのカメラになった。とりあえず、気持ちよいファインダーに快適なAFの組み合わせで気持ちよく撮れるカメラだ。
それが素晴らしい。
性能が上がった分価格も上位モデル並に上がった……ようにみえるのだけど、これはほぼ円安+各種価格高騰によるものなので、悩ましいけれどもしょうがないですな。
なお、新サービスNikon Imaging Cloudへの対応もトピックのひとつだけど、本レビュー執筆時にはまだ始まっていないのだった。残念。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
何かと物議を醸した「LUMIX S9」、触ってみるとイマドキの機能がうれしいフルサイズ機だった
発表直後から何かと物議を醸したカメラ、パナソニックの「LUMIX S9」が、無事発売された。実際に手に取ってみると、LUTボタンを搭載したりスマホとの連携をより密にしたりと、見た目以上に現代を見つめたカメラだった。
ニコン「Z6III」見てきた ミドルクラスでこの高性能はアリなの? あと値段も……
ニコンからミドルクラスの最新機種「Nikon Z6III」が発表された。そしてその製品は「ミドルクラスでこの高性能はアリなの?」というレベルに達していたのである。
「動画より静止画を撮りたいんだー」という人に富士フイルム「X-T50」は超オススメかも
「最近の小型軽量カメラは動画ユーザーを意識しすぎ。私は動画よりも静止画を撮りたいんだー」という人に超おススメのカメラが登場した。富士フイルムの「X-T50」である。
「LUMIX S9」のストックフォト問題は何がいけなかったのか?
「LUMIX S9」の機能・性能を紹介するページで使われてる写真が、購入してきたものだったと分かり騒ぎになっている。どうしてそういうことになったのか。
フルサイズセンサーなのに小型軽量、「LUMIX S9」はSNSユーザーのための“初めてのカメラ”
パナソニックが小型軽量フルサイズセンサー機「LUMIX S9」を発表した。実は、そろそろパナソニックが小型軽量系のSシリーズを用意してるんじゃないかと確信したのは、2月の「CP+2024」でのことだった。




