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ブラジル政府の「アニメ作戦」などで日本アニメの海賊版16サイトが閉鎖──CODA発表
コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は26日、ブラジルで日本製アニメの海賊版を配信していた16サイトが閉鎖したと発表した。
コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は8月26日、ブラジルで日本製アニメの海賊版を配信していた16サイトが閉鎖したと発表した。
このうち2つの海賊版サイトと1つの関連サイトは、2023年9月に東映アニメーション、東宝、バンダイナムコフィルムワークスがCODAを通じて刑事告発していたもの。ブラジル政府が進めている「アニメ作戦(Operation Animes)」と呼ばれる取り締まりで今年4月25日に摘発された。
これら3つのサイトは、日本製アニメに現地語であるポルトガル語の字幕を付け、主にブラジルの視聴者向けに配信して広告収入を得ていた。また、日本のIPアドレスからのアクセスを遮断し(ジオブロッキング)、日本の権利者に権利侵害が発見されないよう措置を講じていたという。
一方でCODAは、事前調査で明らかになった情報をもとに、別の複数サイト運営者に接触。ノック&トーク(直接交渉)により3つの海賊版サイトと関連する10サイトの計13サイトを閉鎖させている。
計16の海賊版サイトは、平均して約2100万に上るアクセスを稼いでいたという(23年11月〜24年1月の月間平均アクセス数)。CODAは、同期間におけるブラジルのアニメ侵害サイトの上位20サイトのうち7サイトが閉鎖されたとしている。
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