IT勉強会の「タダ飯狙い」防げ リーガルテック企業が参加規約のひな型公開
IT企業やITエンジニア間で盛んに開催される勉強会。しかし昨今は、イベントで提供される飲食物のみを目的とした不審者が入り込み、肝心の勉強会に支障が出る──というトラブルの報告が相次いでいる。そんな現状を問題視して、リーガルテックを手掛けるスタートアップのLegalOn Technologieが、“タダ飯狙い”の参加を防ぐのに使える参加規約のひな型を無料公開した。
IT企業やITエンジニア間で盛んに開催されるIT勉強会。しかし昨今は、イベントで提供される飲食物のみを目的とした不審者が入り込み、肝心の勉強会に支障が出る──というトラブルの報告が相次いでいる。そんな現状を問題視して、リーガルテックを手掛けるスタートアップのLegalOn Technologiesは8月30日、“タダ飯狙い”の参加を防ぐのに使える参加規約のひな型を無料公開した。
ひな型は同社の法務やエンジニアが所属する部署のメンバーが集まって作成したという。「社内の勉強会を開催する有識者や、法務の専門家がレビューした、胸を張れるクオリティーのひな型。主催する勉強会の参加規約のひな型として活用していただければ。必要に応じて、社内の法務の方などへのレビューを依頼してほしい」(同社)
ただし「残念ながら、今回のひな型を活用したイベントにおける責任については、われわれは負うことはできず、あくまでイベント主催者の判断になる」とも注記している。
同社によれば、作成のきっかけは“タダ飯狙い”問題について報じたメディアの報道。さらに、自社の勉強会でも“タダ飯狙い”の参加者が現れ、退場してもらうに至った経験があったことから、ITエンジニア系のコミュニティーが広く利用できるひな型を提供できないか検討することに。社内の弁護士などから協力を得て、作成・公開に至ったという。
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