VMware→AWSへの移行支援を強化した「AWS Migration Acceleration Program for VMware」登場
米AWSは、VMwareからAWSへの移行支援を強化したプログラム「AWS Migration Acceleration Program for VMware」を発表しました。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS、VMwareからAWSへの移行支援を強化した「AWS Migration Acceleration Program for VMware」発表」(2024年9月2日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米AWSは、VMwareからAWSへの移行支援を強化したプログラム「AWS Migration Acceleration Program for VMware」を発表しました。
AWSは以前から「AWS Migration Acceleration Program」(MAP)として、エンタープライズ向けにオンプレミスからクラウドへ移行するためのアジャイルベースの方法論、移行ツール、トレーニング、プロフェッショナルサービス、パートナーなどを含む包括的なプログラムを提供しています。
また以前から、VMware Cloud on AWSのワークロードをAmazon EC2に移行するインセンティブとしてAWSの費用に使えるクレジットを提供する「AWS VMware Migration Accelerator」も提供されていました(2024年12月31日まで)。
今回、VMwareからAWSへの移行に関してより強化されたプログラムとしてのMAPが提供されることになりました。
提供されるのは、マイグレーションアセスメントによる適切なインスタンスサイズとインスタンスタイプの提案やライセンスの持ち込みや移行のシナリオ、AWS Migration Hubによるガイド付きのVMwareからAWSへの移行とモダナイゼーションの計画、実行、追跡などを含む、AWS認定移行パートナーによるMAPの包括的なサービスです。
VMwareは昨年(2023年)のBraodcomによる買収の後、買い切り型のライセンスが廃止され、サブスクリプションも事実上の値上げなどが行われた結果、多くのユーザーが他のプラットフォームへの移行を検討していると言われています。
今回のAWSによるVMwareからの移行プログラムの強化は、そうした顧客ニーズの高まりに応えるものになりそうです。
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