連載
「自然災害不安」にポータブルバッテリーを 新製品を大量投入したECOFLOWを“防災目線”で見る:小寺信良のIT大作戦(5/5 ページ)
8月の発表会で新製品を大量投入したポータブルバッテリー大手の中国ECOFLOW。地震や台風など災害意識の高まりにつれ、ポータブルバッテリーへの注目度も上がっている。今回は特に防災目線で、ECOFLOWの新製品をチェックしてみたい。
「麦わら帽子型」ソーラーパネル?
またユニークな製品として、麦わら帽子型の「Solar Panel Hat」も11月頃に投入予定だ。12W出力とちょっと小さいが、作業中にも無駄なく発電できることで、スマホやモバイルバッテリーはもちろん、ネック式ファンやクーラーなどと組み合わせると、長時間の利用が可能になるだろう。帽子サイズとしてもMとLの2種類で展開するという。被っていなくても、日の当たる窓際にちょっとかけておくだけで発電するのは魅力である。
バッテリーは、要するに電気をためて吐き出すだけの装置だが、それをどう使うか、どう使えるかはコンセプトの問題である。ECOFLOWの強みは、専用スマホアプリで遠隔コントロールを実現しており、それがどの製品でも使えるという点にある。ハードウェア的には同様のスペックの製品が数多く存在するが、ソフトウェアでどのようなコンセプトにも合致させるという方向性は、多くの人が納得できるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「業界平均の6倍の長寿命」 EcoFlow、リン酸鉄リチウムイオンのポータブル電源「DELTA 2」発表
EcoFlow Technology Japanは10日、長寿命が特徴のポータブル電源「DELTA 2」を発表した。容量は1024Whで価格は14万3000円。
「My電気」がある世界 折りたたみソーラーとポータブルバッテリーで電気を調達して分かったこと
ACコンセントを装備し、小さいもので300Wから500W、大きなものでは1000Wとか出せるポータブルバッテリーが人気だ。通常のコンセントで使う電器製品が使えることから、ソロキャンプや車中泊といったブームに後押しされて、人気が高まっているようだ。ECOFLOWのRiver 2と110Wソーラーパネルを購入し、ほぼ毎日家庭で「My電気」を生産して分かったこととは。
3000回も充電できるポータブル電源、EcoFlow「DELTA 2」の使い勝手は? キャンプ場で試す
EcoFlow Technology Japanが発売した3000サイクルの充電が可能なポータブル電源「DELTA 2」。借りる機会があったのでキャンプ場で試用した。
夏の停電対策に大切なこと
暑い夏に停電したら、どうするか。防災対策専門ライターはそうなったときに困らないための準備を提唱する。
Ankerが「ポータブル冷蔵庫」発表 最大32時間冷やせる
アンカー・ジャパンが、バッテリーを内蔵したポータブル冷蔵庫「Anker EverFrost Powered Cooler 30」の販売を開始した。大容量バッテリーを搭載することで、1日以上冷蔵保管できるという。


