スマホで手軽にバイノーラル録音! ウイスマーの「W-BM1」で身近な音を収録してみた(3/3 ページ)
リアルなステレオ音声が収録できるバイノーラル録音。それをスマホでもできるようにして、価格もぐっと抑えたものが日本の立体音響機器ブランドから登場しました。
カバンのファスナーを開け閉めする音
マイクの位置は、以下の写真で分かるようにカバンから15cmの位置です。つまり、カバンの近くで耳をすましているような音に仕上がっています。いわゆるASMRな感じですね。
キーボードの音
ASMRの定番ともいえるキーボードの音を収録してみました。このキーボード自体、大きい音が鳴るモデルではないのですが、キータッチのところも十分に収録できています。キーの種類の違いによる音の違いもはっきり分かります。
外で葉っぱを触ってみた音
屋内だけではテストとして不十分ですから、外で木の葉っぱに触れてみました。こういう音も収録できると例えばキャンプ動画などで使えるのではないかと思って収録してみました。また途中、風に吹かれたのですが、それほど不快な感じになっていないのもバイノーラルのおかげでしょうか。
歩道橋の上からの道路の音
最後は歩道橋の上での収録です。運の良いことにいろんな種類の車が通ってくれたので、音の違いがよく分かるかと思います。音の方が先に聞こえてくるので、車が通過すると、この車の音か! となるのが気に入っています。
以上、屋内で2パターン、屋外で2パターンの収録でした。いずれも失敗なしで一発で録ることができました。あまりにも普通に使うことができたことに、正直拍子抜けしたぐらいです。
また、今回はバイノーラル録音の手軽さをお見せするために、W-BM1をスマホで使いましたが、もちろんW-BM1はPCで使うこともできます。一応追記しておくと、マイクの接続はUSB Type-Cですが、アダプターを使うことでLighting端子時代のiPhoneでも使うことができるそうです。
私にはそういう趣味がないので、今回試すことはできませんでしたが、例えばたき火の音なんて、実にいい感じに収録できるのではないかと思います。もちろん、ASMR系の収録もできます。また、微細な音を拾ってくれるので、声を張るのが苦手な人にとっても使い勝手の良いマイクになっていると思います。
マイクで動画の音に差を付けたい場合、そこそこお金のかかる投資が必要なのも現実ですから、その意味でもW-BM1の価格はおすすめできるレンジとなっています。音の可能性は、実に広いですから、どこかにうまくはまる場面はあるでしょう。せっかくの動画、音でも特徴を出したい場合、W-BM1は十分に試す価値があるマイクといえます。
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