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AIチップのCerebras Systems、NASDAQにIPO申請
AI処理システムを手掛けるCerebras Systemsは、米証券取引委員会に新規株式公開の目論見書を提出した。8月には自社のAI推論ソリューションがNVIDIAのGPUベースのシステムより20倍高速で、はるかに安価だと発表した。
AI処理システムを手掛ける米新興企業Cerebras Systemsは9月30日(現地時間)、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の目論見書を公開で提出した。米NASDAQ証券取引所に上場する。ティッカーシンボルは「CBRS」。IPOの条件や規模はまだ明らかにしていない。
Cerebrasは、米カリフォルニア州サニーベールに拠点を置く2016年創業の企業。AIやディープラーニングの処理専用のコンピュータシステムの開発を手掛けている。8月にはAI推論ソリューション「Cerebras Inference」を発表し、このシステムが米NVIDIAのGPUベースのハイパースケールクラウドより20倍高速で、はるかに安価だとした。
提出文書によると、2024年上半期の売上高は1億3640万ドルで、6660万ドルの純損失だった。2023年通年の総売上高は2022年の2462万ドルの約3倍、7874万ドルだった(純損失は2022年は1億7772万ドル、2023年は1億2716万ドル)。
IPOの引受会社には、Citigroup Global Markets、Barclays Capital、みずほ証券(米現地法人)などが名を連ねる。
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