OpenAI、Anthropicの「Artifacts」のような「Canvas」提供開始
OpenAIは、有料版ChatGPT 4oで使える新機能「Canvas」をリリースした。Anthropicの「Artifacts」のように、チャットしながら別キャンバスのテキストやコードを編集できる。
米OpenAIは10月3日(現地時間)、ChatGPTと会話する新たな機能「Canvas」を発表した。ChatGPT PlusとTeamプラのユーザーは、同日からβ版を利用可能だ。EnterpriseおよびEduユーザーも来週からアクセスできるようになる。
Canvasは、米Anthropicの「Artifacts」に似た、AIと会話しながら文章やプログラムを構築していく機能。
利用可能プランでは、プルダウンメニューで「ChatGPT 4o with canvas」を選択できるようになっている。
例えばレポートのドラフトのテキストファイルをアップロードして、会話しながら内容の改善を相談できる。
Canvasの右下にあるペンのアイコンをクリックすると、5つの機能が表示される。上から、絵文字の追加、最終仕上げ、読みやすさのレベル設定、コンテンツの長さ調整、編集の提案、だ。
最終仕上げ機能は、例えばプレーンなテキストの場合は、タイトルや小見出しを追加したり、文体を整えたりする。読みやすさのレベル設定は、センターより下に設定すると、例えば「中学生レベル」などに文章をやさしくする。
コーディングの場合は、右下に表示されるアイコンがコーディング用のものになり、上から、コメントの追加、ログの追加、バグの修正、言語(JavaScript、TypeScript、Python、Java、C++、PHP)への移植、コードのレビュー、だ。
完成したテキストやコードはキャンバスの右上のコピーアイコンでコピーできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
OpenAI、40億ドルの信用枠を確保 66億ドル調達に続き
OpenAIは、66億ドルの資金調達に続けて、40億ドルの新たな信用枠を確保したと発表した。Morgan Stanleyや三井住友銀行が参加する。
OpenAI、「GPT-4o」でもファインチューニング可能に
OpenAIは、マルチモーダルAIモデル「GPT-4o」のファインチューニングの提供を開始した。すべての有料利用レベルのユーザーが利用可能だ。
Anthropicの新機能「Artifacts」 会話しながら成果物を改良するワークスペース
Anthropicは、生成AI「Claude 3.5 Sonnet」で使える新機能「Artifacts」をプレビュー版としてリリースした。Claudeとの会話を通して生成するコンテンツを画面上で確認しながら改善していける。
iPhoneにChatGPTが統合 最新モデル「GPT-4o」で応答 OpenAIアルトマンCEO「きっと気に入ってもらえる」
米Appleは、iPhoneなどの製品に米OpenAIのAIチャット「ChatGPT」を統合すると発表した。



