ニュース
KDDI、Starlink衛星とスマホの直接通信に成功 「空が見えれば、どこでもつながる」へ一歩前進
KDDIは23日、米SpaceXのStarlink衛星とauスマートフォンの間で直接通信するサービスの実証実験に成功したと発表した。
KDDIは10月23日、米SpaceXのStarlink衛星とauスマートフォンの間で直接通信するサービスの実証実験に成功したと発表した。圏外エリアであっても「空が見えれば、どこでもつながる」サービスに一歩近づいた。
実験は、沖縄県久米島の実験環境で実施した。圏外状況のauスマートフォンが、地球低軌道に位置するStarlink衛星と直接通信し、SMSの送受信を行ったという。
KDDIの4G LTEの人口カバー率は99.9%を超えているが、日本は1万4000以上の島、1万6000以上の山があり、基地局の設置が困難な場所も存在する。そこでKDDIは、2023年8月に米SpaceXとの業務提携を発表。Starlinkの最新衛星とスマホとの直接通信サービスを24年内をめどに提供する考えを示していた。
KDDIは「これまでどの国内通信事業者でも5Gや4G LTEでは提供が困難だった山間部や島しょ部を含む日本全土にauのエリアを拡張し、『空が見えれば、どこでもつながる』体験を実現していく」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
太陽フレアでNICTが注意喚起 10日深夜から数日間、通信障害などのおそれ 「宇宙システムの利用には注意が必要」
情報通信研究機構は9日、大規模な太陽フレアの発生とコロナガスの地球方向への放出を確認したとして注意喚起した。
スマホと衛星の直接通信、本当に可能なのか?
日本でも衛星とスマホの直接通信に対する期待が高まってきている。2023年8月に米SpaceXとの業務提携を発表したKDDIは、Starlinkの最新衛星とスマホとの直接通信サービスを、2024年内をめどに提供するという。
KDDIも参加するSpaceXの「Direct to Cell」対応Starlink、まずは6基打ち上げ
SpaceXとT-Mobileは、1月2日にFalcon 9で6基の「Direct to Cell」対応Starlink衛星を打ち上げたと発表した。KDDIを含むパートナー企業のスマートフォンは、直接これらの衛星と接続することでどこでもテキストメッセージを送受信できるようになる見込みだ。
「桜井政博のゲーム作るには」最終回で語られたこと 制作費は約9000万円、そして2年半前に収録がほぼ完了していた理由
「星のカービィ」の生みの親として知られる桜井政博さんが、YouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」の最終回を10月22日夜に公開し、15時間で71万回再生されるなど注目を集めている。
大阪万博の実物大ガンダム、「上頭式」でその全貌が明らかに
バンダイナムコホールディングスは23日、大阪・関西万博の会場で実物大ガンダム像に頭部を取り付ける「上頭式」の模様を公開した。


