Niantic、ユーザーのスキャンデータに基づく空間プラットフォーム「NSP」発表
Nianticは、同社のゲームのユーザーがスキャンした位置情報つきのデータに基づく空間プラットフォーム「NSP」を発表した。開発者はNSPを使って独自の空間体験を生み出せる。
米Nianticは11月12日(現地時間)、同社の空間マップ「VPS」(Visual Positioning System)とAIモデルを統合した空間コンピューティングプラットフォーム「NSP」(Niantic Spatial Platform)を発表した。開発者や企業はこれにより、独自の空間体験を生み出せるとしている。
NSPの中核をなす「VPS」は、ユーザーが「Pokemon Go」などのNianticのゲームやScanverseアプリを通じて収集したスキャンデータに基づいており、現実世界の3Dを提供する。
世界中のユーザーが、さまざまな視点から、さまざまな時間帯、長年にわたり何度も撮影しており、これらのデータには位置情報も付加されている。毎週100万件以上の新規スキャンが追加され、現在では世界中の1000万カ所以上がスキャンされているという。
Nianticはこのユーザーデータから得られた知見を空間コンピューティングの進化に役立てていると説明した。
VPSは現在、100万カ所以上で利用可能になっており、開発者はこれを使って位置情報に基づいたアプリを開発できる。
Nianticはまた、“世界を理解するAIモデル”の開発にも取り組んでいるという。同社はこのモデルをLLMの空間版、「LGM」(Large Geospatial Model、大規模地理空間モデル)と名付けた。
このAIモデルは、VPSの機能を拡張し、現実世界の空間、構造、物理的な相互作用を理解することを目指しているという。
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