「Apple Intelligence」でできること 英語版を使って見えた、次世代「AIアシスタント」の実力(4/5 ページ)
米AppleがApple Intelligenceを正式公開した。ただ現状はアメリカ英語のみでの公開となっており、日本語など他の言語では使うことができない。実際にどんなことができるのか? どんな制約があるのか? 実際に英語で長期間使ってみたので、その感想をお伝えしたい。
日本でも使える「クリーンアップ」
「Photos(写真)」アプリにもいろいろな機能が搭載される。
シンプルだが便利なのが「検索を自然文で行えること」「動画の中の1コマまで検索対象になること」だ。
例えば「海辺にあるボート(boat at seashore)」と検索すると、そういう写真だけが出てくる。
以前からある程度できてはいたが、より複雑な言葉の組み合わせでも出てくるようになっている。
日本語でも使える機能もある。「クリーンアップ」がそれだ。
これは写真から一部を選んで消す機能。GoogleがPixelに「消しゴムマジック」と呼んで搭載している機能に近い。
精度はGoogleの方が良いと感じるが、消したいであろう対象を最初から選んでくれることなど、UI的にはこちらにも面白さがある。
以下は消す前と消している最中、消した後の画像。見比べてみていただきたい。
機能実装はまだまだこれからが本番
これら機能を紹介してみたが、まだまだ発展途上の感は拭えない。どれも完璧ではないからだ。
Siriはもう少しこちらの意図を読んでほしい。「Photos」の自然文検索も、探せないものがまだかなりある。初期のβ版に比べ、少し賢さが落ちたのではないかという気もする。
未搭載の機能も多い。
画像生成を行う「Image Playground」アプリ、ラフスケッチや周囲の文章から関連性の高い画像を生成する「Image Magic Wand(画像マジックワンド)」、オリジナル絵文字を作る「Genmoji(ジェン文字)」、写真や画像の中身を把握して働く「Visual Intelligence」などは、「年末までに」搭載とされている。
面白い機能はむしろこれから搭載されていくという印象だ。
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