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「Apple Intelligence」でできること 英語版を使って見えた、次世代「AIアシスタント」の実力(5/5 ページ)

米AppleがApple Intelligenceを正式公開した。ただ現状はアメリカ英語のみでの公開となっており、日本語など他の言語では使うことができない。実際にどんなことができるのか? どんな制約があるのか? 実際に英語で長期間使ってみたので、その感想をお伝えしたい。

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プロセッサもメモリも増強。だから今秋のApple製品はお買い得

 最後に動作環境を確認しておこう。

 Apple Intelligenceは、iOS 18.1/iPadOS 18.1、そしてmacOS Sequoia 15.1から利用できる。

 iPhoneの場合には「iPhone 15 Pro」シリーズと「iPhone 16」「iPhone 16 Pro」シリーズが対象となり、それ以外の機種では使えない。

 MacはM1搭載以降、すなわちAppleシリコン搭載モデルが全て対象で、Intel CPU搭載機種では使えない。

 iPadの場合、Appleシリコンのうち「M1以降」を搭載した機種、もしくは最新のiPad mini(A17 Pro)搭載の機種が対象だ。

 すなわち「M1以降のAppleシリコン」もしくは「A17 Pro以降のAppleシリコン」を搭載した製品だけで使える、と考えればいいだろう。

 これらのプロセッサの共通点は、「AIの推論をカバーするNeural Engineを搭載している」ことと、「8GB以上のメインメモリを搭載している」ことだ。前述のような機能は複数のAIモデルを併用しており、しかも、処理を基本的にデバイス内だけで行う。処理の多くはNeural Engineに分散されるが、その分メインメモリへの負担は上がる。

 Macについては10月末に発売された新機種と、M2/M3搭載のMacBook Airについて、メインメモリの量を最低16GBに増やした。Macはいまならメモリ8GBでも「ギリギリなんとかなる」感じだったが、Apple Intelligenceを使うようになると本格的にメモリ不足になってくる。そうすると倍のメモリを搭載していくのが妥当……という結論に至ったのだろう。


Mac miniやiMac、MacBook Pro、MacBook Airのメモリが軒並み16GBスタートに

 Apple Intelligenceの機能はまだ発展途上だ。日本語が使えないだけでなく、本命と思える機能もまだ「年末までに提供」という段階である。

 しかし別の考え方もある。Apple IntelligenceのためにAppleがスペックを盛り始めたので、今秋の製品はちょっとお買い得である……ともいえるわけだ。

 その辺を考えながら、ご自身が使う機材の更新を考えていただきたい。

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