Bluesky、なりすまし対策強化中 認証方法追加も
Xからの流入などでユーザーが急増するBlueskyは、なりすまし対策を強化すると発表した。また、企業や著名人が本物であることを示す仕組みにも取り組んでおり、近日中に発表するとしている。
米Blueskyは11月30日(現地時間)、なりすましポリシーについて公式アカウントで説明した。ユーザーが急増する中、「どのアカウントが本物かを見極めることがいかに重要かが分かってきた」という。
Blueskyには現在、企業や著名人が本物であることを示すような仕組みがまだないが、「認証済みドメインハンドルを設定できるよう」取り組み中という。仕組みが完成するまでの間、ポリシーを強化し、なりすまし(ハンドル乗っ取りを含む)アカウントは削除するとしている。なりすましの報告に対応するため、モデレーションチームの規模を4倍にしたという。
ドメインハンドルとは、ユーザーが所有するドメイン名をハンドル(ユーザー名)として設定するものだ。ドメインのDNS設定に特定のTXTレコードを追加することで、Blueskyのアカウントとドメイン所有権を関連付けることで、ユーザー名内のbsky.socialが独自ドメインに変わるので、一種の本人認証になる。
ただ、著名人でも独自ドメインを持っていない場合もあるため、アカウント認証の追加オプションを検討しているという。
なお、パロディやファンアカウントは許可されているが、それが公式でないことを表示名とプロフィールの両方で明示しなければならない。これを守らないアカウントにはなりすましラベルが付与される。
また、「アイデンティティチャーニング」(アカウントの目的を偽ってフォロワーを増やし、その後、別の目的で利用すること)を行うと、そのアカウントは削除する。
認証方法の追加などについては、「近日中に詳細をお知らせできる予定」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
BlueskyのAPI経由で取得のユーザーデータが公開される 「システム外で強制はできない」
Blueskyの外部開発者が、API経由で取得した約1万件のユーザー公開ポストを、「AIトレーニングに使える」として公開した。Bluesky自体は「ユーザーデータをAIのトレーニングに使わない」というスタンスを表明しているものの、外部開発者に対して強制力を持たないことを説明した。
新興SNS「Bluesky」の利用者が急増 マスク氏への不満でX離れ 日本でも人気
新しいSNS「Bluesky」の利用者が急増している。運営する米Bluesky社によると、先週後半から連日、1日に100万人規模の新規アカウントが開設され、ユーザー数は2000万人に迫っている。Xと画面上の見た目や使い方が似ていることから、代替のサービスとして人気が高まり、米国のAppleとGoogleのアプリランキングで無料部門の1位となった。
Blueskyのユーザー数、米大統領選後1週間で100万人以上増加
Blueskyの新規ユーザー数が、米大統領戦後の1週間で100万人以上増加した。その大半は北米と英国在住。イーロン・マスク氏のXから乗り換えたある実業家は「こんにちは、憎しみの少ない世界」とポストした。
Bluesky、1500万ドル調達 追加機能が使えるサブスクプラン開発中
Blueskyは、シリーズAラウンドで1500万ドルを調達した。現在のユーザー数は1300万人を超えており、オプション機能を使えるサブスクプランを開発中だ。

