今年はどんなデジカメが出てくる? 価格高騰の今だから期待したい“後継機”:荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)
2024年のデジカメ界は“一番上”と“一番下”に注目したい年だった。それを踏まえて、今年はどんなカメラが登場するか、ちょいと考えてみたい。
円安や物価高による影響が相変わらずデカくて一昔前の感覚で価格を見ているとびっくりする昨今ですが、そろそろそれにも慣れた頃。2024年のデジカメ界は“一番上”と“一番下”に注目したい年だった。
それを踏まえて、今年はどんなカメラが登場するか、ちょいと考えてみたい。
フラグシップ機が出そろった24年
まずは一番上から。
なんといっても、キヤノンがとうとうミラーレス一眼のフラグシップ機を発売したのがトピック。オリンピック直前の7月に製品発表し、秋に発売した「EOS R1」。
ちなみに、1年前の同じようなコラムでは、EOS R1について「今年はオリンピックイヤーなのでさすがにそろそろ出るよね、今から出すなら当然グローバルシャッター搭載だよね、と多くの人が思うところ。オリンピックに間に合わせるなら早いうちに発表しないとまずいわけで、遅くても2月下旬のcp+ 2024ではお披露目になるはず」と書いたけど、発表はcp+ 2024ではなくその後だった。まあ出たのでよしとしよう。
個人的には「EOS-1」というフラッグシップ機のブランド名を維持するかどうかに注目していたのだけど、ミラーレス一眼への完全移行を期に、すべて「EOS R」に統一したようだ。
さらにグローバルシャッターのセンサーではなかったのだけれども、実際に使ってみると電子シャッターのままでほぼまかなえそうなレベルの高速なセンサーだったのである。
同時にハイエンド機の「EOS R5 Mark II」も発表。同じ世代の技術で高画素のEOS R5 Mark II、スピードのEOS R1という感じか。
ソニーは年初の「α9 III」と年末の「α1 II」。
衝撃的だったのはα9 III。何しろグローバルシャッターである。
走る新幹線の車窓から電子シャッターで撮った架線柱や壁が一切歪まずに撮れてるってのは衝撃的だ。
α1 IIは、3年半分の進化を経ての登場。こちらはローリングシャッターの積層型センサーだった。
グローバルシャッターがポピュラーになるにはもうちょっとかかりそうだ。
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さて、そうなると気になるのがニコン。
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