今年はどんなデジカメが出てくる? 価格高騰の今だから期待したい“後継機”:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)
2024年のデジカメ界は“一番上”と“一番下”に注目したい年だった。それを踏まえて、今年はどんなカメラが登場するか、ちょいと考えてみたい。
「Z6 III」は出たけれども、これは当初よりちょっとハイエンド方面にいっちゃったかなと。性能的には申し分ないのだけど、Z5との性能差、世代差が開いちゃったのだ。
さて、24年の小型軽量エントリーモデルとして注目したいのがEVFレスのモデル。パナソニックの「S9」や富士フイルムの「X-M5」だ。
「VLOGCAM」と名づけたソニーのZVシリーズもその仲間といっていいかも。24年は「ZV-E10 II」が投入されている。こちらは順番にリニューアルされていく感じだろう。その分、α6xxxシリーズの新作が出てないけど、動画性能(特に動画撮影時のブレ補正や音声の処理など)に差はあるものの、どれも写真も動画も普通に撮れる。
カジュアル系のデジタルカメラ市場が急激にシュリンクして以来、各社とも高性能で高度な撮影が可能な、一眼レフを完全に置き換えるボディと、多少大きくても高性能なレンズに力を入れてきた。
そちらがある程度一段落したタイミングと、スマホから写真や動画撮影に入った人が専用機としてのカメラに興味を持つタイミングが一致したんじゃないかという気がしている。
こういう四角くて小さなカメラってのは必要かと思う。動画と静止画の垣根がぐっと低くなっている昨今、EVFをのぞく習慣がない層が増えているし。カメラのユーザー層を広げるには、オーバースペックになりそうな高性能より、入門機と呼べる「比較的に購入しやすく持ち出しやすく扱いやすい製品が必要なのだ。
このジャンルは今年も伸びると思うし、伸びてほしい。
となると、気になるのが2社。
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