「ポチる」前に確認して──NITE、ネット通販品を見定める4つのポイント紹介 10年間で1617件の事故
「実はその製品、低価格と引き替えに安全性が確保されていないかもしれません」──NITEは30日、ネット通販で売られている製品や販売業者を見定めるための4つのポイントを紹介した。
「実はその製品、低価格と引き替えに安全性が確保されていないかもしれません」──NITE(製品評価技術基盤機構)は1月30日、ネット通販で購入した製品による事故が増えているとして、製品や販売業者を見定めるための4つのポイントを紹介した。
1)極端に安価ではないか?
極端に安い場合は、設計や材質などに必要なコストを掛けていなかったり、電気用品安全法などに定められた試験を実施していなかったりする可能性があり、注意が必要。
2)信頼できる販売元か?
通販サイトの説明文が、翻訳ソフトの文章をそのまま使用するなど不自然な日本語表記となっていたり、メーカー名の記載がなかったりする場合は海外の事業者の可能性がある。このため購入する前に、販売元の情報を確認し、サポートが日本語に対応しているか、連絡先が海外になっていないかを確認する。
またレビュー欄を見て、高評価レビューの内容が不自然な日本語になっている場合や、販売数に対してわずかな日数で多くの高評価レビューがある場合は「やらせレビュー」の可能性があるため注意。
3)「PSマーク」の近くに事業者名はあるか
電気用品安全法などの規制対象となっている製品は、国内の製造輸入事業者が技術基準を満たしていると確認し、PSEなどの「PSマーク」を表示できる。このPSマークの近くには製造輸入事業者名(略称や登録商標の場合も)が必要で、事業者名がないものや、不自然な日本語が使われているものなどは注意する。
4)リチウムイオン電池搭載製品は廃棄方法を確認
海外から個人輸入したリチウムイオン電池搭載製品は、廃棄が困難となることもある。自治体や家電量販店で廃棄(回収)可能な製品か、購入する前に確認する。
NITEによると、2014年度から2023年度までの10年間で通知された製品事故のうち、ネット購入品による事故は1617件で、その割合は年々増加しているという。中でもリチウムイオンバッテリーが突出して多く、火災に至るケースもあった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
粗悪な「互換バッテリー」は減る? 経産省に聞いた“12月28日”に変わること
ネット通販などで「互換バッテリー」をうたい、純正品よりかなり安く売られている非純正リチウムイオンバッテリー。今月28日から少し状況が変わりそうだ。
安全なモバイルバッテリー、どうやって見分ければいいの? NITEが注意点まとめを公開
「安全なモバイルバッテリー、どうやって見分ければいいの?」――製品評価技術基盤機構(NITE)は、こんな情報をまとめた資料をXで公開した。
ペットによる事故、火災につながる可能性が高い NITEが注意喚起 防ぐポイントは?
製品評価技術基盤機構(NITE)が、ペットによる火災事故について注意喚起するとともに、事故を防ぐ5つのポイントを紹介した。
高価な新型コロナ治療薬の使用に1回最大3万円の“お見舞い金” PayPayほけんの新商品
PayPay保険サービスなど4社は28日、新商品「コロナ治療薬お見舞い金」の販売を始めた。新型コロナウィルス感染症と診断され、治療で指定の抗ウイルス薬が使われた場合に「お見舞い金」が出る。
「スターリンクミニ」が届いた! さっそく導入したお寺に聞いた“第一印象”と活用法
米SpaceXが日本でも展開を始めた新型衛星アンテナ「Starlink Mini」。今回は、さっそく導入したというお寺の副住職にご協力いただき、ファーストインプレッションをお届けします。



