幼稚園の壊れた看板、パソコン工房が弁償へ 「RTX 5090」店頭抽選の混乱を謝罪
30日に行われた「RTX 5090」の店頭抽選に人が集まり過ぎて混乱した件で、パソコン工房が区や幼稚園に謝罪。壊れた看板の弁償を申し出た。
PCショップ「パソコン工房 秋葉原パーツ館」が1月30日に実施した「RTX 5090」の店頭抽選に購入希望者が集まり、一部が近隣の区立昌平幼稚園に侵入するなど周辺が混乱した件で、ショップを運営するユニットコム(大阪府大阪市)が、区や幼稚園に謝罪し、壊れた看板の弁償を申し出ていたことが分かった。
千代田区の樋口高顕区長が、今回の騒動について幼稚園の保護者や区議会に報告した内容を、自身のXアカウントで紹介している。
「昨夕、パーツ販売の抽選参加希望の方が集まり、一部の方が園庭フェンスに登り降りられなくなり、また園の看板が壊れるという事態がありました。前者の方は園庭側に降りましたが、不審者侵入時の訓練通り、園の職員複数名で事にあたり、出口まで誘導、速やかに退出されています。後者の看板については事業者の方からお詫びと弁償の申し出がありました」
RTX 5090は米NVIDIAの最新GPUを搭載した純正グラフィックボード。注目の新商品とあってパソコン工房が店頭抽選を実施したところ、中国人とみられる購入希望者が殺到。当時、Xでは「現場は大混乱」「幼稚園の看板を壊して警察が来ている」といった投稿が相次いだ。
なお、樋口区長のポストによると、幼稚園では当時カーテンを閉め切り、子ども達は一連の混乱を見ていないという。
ユニットコムは30日午後7時30分ごろにXで謝罪し、オンライン抽選に切り替えると発表した。またソフマップやドスパラなど複数のショップもオンライン販売に切り替えている。
樋口区長は「外神田・秋葉原はお住まいの方がおられます。小学校1校と幼稚園2園があり子どもたちがいる地域です。ご配慮いただければ幸いです」とクギを刺している。
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