プリント前提、だから楽しい──「instax WIDE Evo」は大人のハイブリッドチェキだった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)
イマドキの「大人のチェキ!」誕生である。その名も「instax WIDE Evo」。これがまたチェキらしいデジタルとアナログが合体したハイブリッドカメラだったのである。
印刷の手順は2種類。一つは再生画面のメニューから「プリント」を選ぶ。もう一つは側面のプリントダイヤルを回す。フィルムカメラの巻き上げレバーを摸していて、ご丁寧にもレバーを起こしてぐるぐる回すのだ。回すと画面上のインジケータが動き、MAXまでいくとプリントが始まるという仕組み。
プリント時にできることといえば、プリントの明るさと画質のみ。画質には、インスタント写真らしい「instax-Nature」と、デジタルならではの色味を活かした「instax-Rich」がある。
Richモードの方がハイライト部まで色がしっかりでるけれども、Natureのハイライト部が白飛びするインスタント写真らしさも捨てがたく、どっちがいいかなと両方をプリントしているとあっという間にフィルムがなくなるという、おそろしいカメラなのである。
しかもプリントの画質がかなりよい。62×99mmというinstax miniの2倍以上のサイズでフィルム独特の色合いや階調を楽しめる。
インスタントフィルムの独特の風合いは大変魅力的で、デジタルなのをいいことに、ついエフェクトを変えながらたくさん撮ってしまい、あれもこれもプリントしたい、どっちがいいかはプリントして見ないと分からないな、いい感じに撮れたものはプレゼントしたい、となるとフィルムがいくらあっても足りないのである。
チェキなのでフィルムは10枚1パック。しかもフィルムサイズがでかいので1枚あたりのコストもそれなりに高いのだ。10枚入り1パックが1812円(つまり1枚あたり約180円)なのである。
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