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プリント前提、だから楽しい──「instax WIDE Evo」は大人のハイブリッドチェキだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)

イマドキの「大人のチェキ!」誕生である。その名も「instax WIDE Evo」。これがまたチェキらしいデジタルとアナログが合体したハイブリッドカメラだったのである。

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PCに読み込んだ元画像を見ると、画像は4:3。フィルムスタイルは3:2でプリントしたときによい位置に収まるデザインになっている

 元画像をちゃんとチェックすると、画質はかなりいい。これはなかなかのクオリティだ。


ガスタンクの元画像。エフェクト類はなしの状態。1600万画素相当で、写りはけっこうしっかりしている(16mm相当 1/3400秒 F2.4 ISO100)

フィルムスタイルで「湿版印刷」をセレクトしたため、上下が黒くなり3:2の画像となっている(28mm相当 1/240秒 F2.4 ISO100)

ワイドをオフにすると中央部がクロップされる。レンズエフェクト「ビネット」でフィルムエフェクトはなし。フィルムスタイルは「フィルムストリップ。3:2でプリントするとフィルムストリップのフレームがいい位置に収まる(28mm相当 1/30秒 F2.4 ISO500)

 もう一つ、instax WIDE Evoはプリンターとしての機能も持っている。専用のアプリからスマホ内の画像をプリントすることもできるのだ。instax WIDEの大きなサイズでプリントできるので、そういう使い方もできる。


アプリからスマホ内の写真をプリントすることもできる

 また、「instax UP!」というアプリに画像を送ることで、チェキプリントを整理したりチェキコレクションを作ることが可能だ。


「instax UP!」の画面。小さなプリントが混じっているのは、以前、「instax mini 99」で撮って登録した写真たちだ

 なんとも楽しいカメラである。

 超豊富なエフェクト(特にレトロ系というかフィルム時代の様々な効果のシミュレーション)を楽しむもよし、エフェクトは最小限に抑えてシンプルなデジカメ的に楽しむもよし。

 エフェクト類は撮影時にかけられるだけで、後から追加はできないので、その瞬間的な面白さを楽しめばよし。でも、やはり最終的にプリントしてなんぼのカメラだなあと思う。

 プリントサイズが大きいのみならず、クオリティも高くてフィルムならではの味わいのあるプリントを楽しめるし、このサイズならちょっとしたミニ作品としても使える。

 今回もテスト用に多めにフィルムを用意したのだけど、「保護猫シェルターqueue」で撮影した日付入り猫写真をプレゼントしたり、モデルをしてくれる長谷川未紗さんについその場でプリントをあげたりするので、あっという間に使い切ってしまった。

 そうなると……プリント代がなかなか悩ましくなるわけで、でもやっぱプリントしてなんぼだから楽しいのである。


モデルをしてくれる長谷川未紗さん。いつもありがとうございます

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