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電卓ってまだ使う人いるの? 60周年迎えるカシオの事業展望 「着火ライター付電卓」など歴代端末はた目に語る(2/2 ページ)
カシオ計算機の電卓事業が3月20日で60周年を迎えた。スマートフォンなどのICTデバイスが世にあふれる中、同社は電卓事業のこの先をどのように見据えているのか。
その後、72年には大幅な小型化に成功した端末「カシオミニ」を発表。10カ月で100万台を売り上げる大ヒットとなり、電卓の歴史を大きく変えた1台とも呼ばれている。なお同年には、カシオ初の関数電卓「fx-1」も発売した。
カシオはその後もさまざまな電卓の開発に取り組んだ。83年には、クレジットカードサイズの世界最薄カード型電卓「SL-800」、85年にはグラフが描ける関数電卓「fx-7000G」、04年には教科書通りに分数などを表示できる数学自然表示機能を搭載した「fx-82ES」などだ。
中には、実験的な試みを取り入れた端末もある。78年に発売した「OL-10」は着火ライター付の電卓。佐藤事業部長は「ライターも電卓を持って……となるとポケットがいっぱいになってしまう。『じゃあ電卓にライターを付けてしまえばいいのでは』という発想がきっかけだった」と開発経緯を話す。なお、どのくらい売れたかは「分からない」とのこと。
他にも「端末が透ければ下に置いたものも見えて便利なのでは」という発想から開発した透明な電卓や、野球やボクシング、パチンコなどのゲーム付端末などのユニークな製品も過去に発売してきた。
同社は今後、電卓事業60周年を記念した施策を展開する予定。記念Webサイトを公開し、25日からはこれまで開発した約40モデルの特別展示を開催し、電卓と顧客の接点を増やしていく考えだ。
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