金属の質感がたまらない「SIGMA BF」、いろいろ省いてるけどカメラとしての使い勝手は?:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/7 ページ)
この春、一番話題のカメラといえばシグマの「SIGMA BF」。アルミ削り出しのボディには余計なものが一切ない……いや、何が「余計」かってところも問題で、本来あるはずのものもなかったりする。
使い勝手はどうか
このシンプルかつミニマルなSIGMA BF。
使い勝手はどうか。従来のカメラとはけっこう異なるので詳しく書いてみる。
何はともあれ背面である。それぞれのボタンの名前すら書いてないシンプルさだ。
このうち、物理ボタンは下の電源だけ。あとは感圧式のハプティック式だ。押すとクッという小さな振動で物理ボタンを押している気になるけど、実は違うのである。
電源ボタンは長押しでオンオフ。軽く押すだけだとスリープと復帰になる。実際に撮影するときはスリープと復帰を繰り返す感じだ。スマホの運用と同じと思えばいい。
再生ボタンはハプティック。この再生ボタンがよくできてて、軽くタッチするとその間だけ直前に撮った1枚を表示してくれる。さっと確認したいときにいい。ちゃんと押すと再生モードになる。
右の大きなボタンはオプションボタン。まあ各種設定をするところだ。
ロータリーダイヤルの中央のボタンは、日常的に使う撮影設定のボタン。押すと上下にメニューバーが表示され、十字キーで項目を選んでダイヤルを回してパラメーターを変更する。のだが、たまに丸い白抜きのアイコンが現れる。このときは「ここをタッチしろ」という意味。
この辺が分かりづらいところ。慣れるまでちょっと時間がかかった。
「撮影モード」もなかった
ユニークなのは「撮影モード」がないこと。シャッタースピード、絞り、ISO感度のそれぞれを「AUTO」にするか否かでコントロールする。
さらに、シャッターボタンを半押しするとロータリーダイヤルが自動的に露出補正になる。半押しした状態でダイヤルを回せば露出補正ができるのだ。これは慣れると快適。
いちいち撮影設定画面にしなくても十字キーを使って上下左右に動かすと選択項目を変更できる。下の段が、左右でシャッタースピード・絞り・露出補正・カラーモード。上の段が、ドライブモード・保存形式・アスペクト比・フォーカスモード、ホワイトバランス。つまり、撮影設定モードの並びに準じてるわけだ。
それで項目を選んでダイヤルを回せばok。どれがセレクトされているかは、右上の小さな窓に出るので分かる。
操作系が従来のカメラとはかなり異なるけど、分かっちゃえば意外にストレスにならないかも。また、同社のIシリーズのレンズは絞り環を持っているので、それを併用するとそれなりに快適だ。
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