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金属の質感がたまらない「SIGMA BF」、いろいろ省いてるけどカメラとしての使い勝手は?荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)

この春、一番話題のカメラといえばシグマの「SIGMA BF」。アルミ削り出しのボディには余計なものが一切ない……いや、何が「余計」かってところも問題で、本来あるはずのものもなかったりする。

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劇的に実用度が増した像面位相差AF

 デザインや質感があまりに個性的なので「こんな感じだよ」ってとこから始めた。では実際に使って撮ってみる。

 シグマはSIGMA fpというコンパクトな(しかも拡張性に富んだ)カメラを出しているけれども、それと比べるとイメージセンサーが新しくなっている。

 大きな差は、像面位相差AFに対応したこと。なので、AFはすごく速くて快適なのだ。人間と動物に対する瞳検出にも対応。


瞳検出に対応しているのが分かる。動物にも対応なのでペット撮る人もok

 また、AF-Cモードにして画面をタッチするとそこで被写体追従してくれるわけで、これは実用的だ。

 そして、Iシリーズの90mm F2.8を装着して撮ったポートレートがこちら。スタンダードとT&O(ティール&オレンジ)で。


稲荷の赤い鳥居の前でポートレート。小さいながら写りはとてもいい(90mm I1/250秒 F2.8 ISO400)

同じ場所で、今度はカラーモードを「ティール&オレンジ」にしてポートレート。個人的にT&Oの色は好きなのでつい使ってしまう(90mm I1/250秒 F2.8 ISO400)

 もう一つ、印象的なカラーモードということで、Pow.B(パウダーブルー)でも。


カラーモード「パウダーブルー」で。ハイキー気味で青っぽくなる。これはこれでクールでよい(90mm /210秒 F2.8 ISO400)

 実のところ、写りに関しては信用していい。シグマならではの色や描写は伝統的なものだ。

 AWBがときどき意図しないものになるけれども、ロータリーダイヤル&十字キーでさっと変えられるから、操作を指が覚えてしまえばさほどストレスにならない。

 ちなみにこの90mm F2.8のレンズ、個人的には大のお気に入りで、コンパクトなのも似合う。


90mm F2.8 DG。このとおりレンズフードを付けてもBFに似合うサイズだが、刻印(特に絞り値)がちょっと読みづらいかな

 90mmならではの、ほどよい遠近の圧縮も心地よいのだ。


招き猫群を90mmで前後をぼかして撮ってみた。みな顔が微妙に違うのがよい。白が多い構図なのでプラスの補正をかけて(90mm 1/500秒 F4.0 +1.7 ISO400)

うちの黒猫を90mmで。カラーモードはティール&オレンジ。フォーカスは動物瞳認識で(90mm 1/200秒 F2.8 ISO5000)

 今回はもう1本、24mm F3.5 DGも使った。BFのコンパクトさに似合う小さなレンズで最短撮影距離が短いのも便利。


いつものガスタンク。ISOオートにするとISO400がベースとなるようだ(24mm 1/2000秒 F8.0 ISO400)

 結構、寄れるのもいい。

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