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「OM-3」は予想以上に“OM”だった? 半世紀前のカメラにそっくりなレトロボディ+最新機能という魅力:荻窪圭のデジカメレビュープラス(8/8 ページ)
OM SYSTEMの「OM-3」。めっちゃトラディショナルなフィルム一眼レフのスタイルで登場である。
今回、もう一つ単焦点レンズを使ってみた。今回リニューアルした17mm(M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II)である。35mm換算くらいで使える。やや広角系のスナップに。これで夜景を撮ってみた。
OM-3はOMシリーズの特徴である、防塵防滴と強力なボディ内手ブレ補正を継承しているので、シャッタースピード1秒で手持ち撮影に挑戦。
最後は季節物、ってことで望遠で撮った菜の花でも。
スナップから軽い望遠まで楽しく持ち歩けるカメラなのだった
初見では、イマドキフラットなボディは撮りにくいんじゃないかと心配だったけど、重い望遠レンズを付けない限り問題なく、シャッターもけっこう押しやすくていい感じに扱えたのはよし。首からぶら下げて散歩したい。
AFポイントを動かすためのスティックがつかなかったのは残念(OM-1系には搭載している)だけど、気になったのはそこくらいか。
何より、OM-1系と同じイメージセンサー、画像処理エンジンを搭載したのが朗報だ。OM-5など従来のセンサーとはワンランク違うセンサーで気持ちよく使えて写りもいい。
ガチでしっかり撮るならOM-1 Mark IIを、スナップメインで画作りも楽しみたい人にはOM-3を、と思っていいんじゃなかろうか。
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