AWS、通常のAmazon S3より最大10倍高速な「Amazon S3 Express One Zone」の価格を最大85%引き下げ
米Amazon Web Servicesは、通常のAmazon S3よりも最大10倍高速なオブジェクトストレージ「Amazon S3 Express One Zone」の利用価格を、最大で85%引き下げると発表しました。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS、通常のAmazon S3より最大10倍高速な「Amazon S3 Express One Zone」の価格を最大で85%引き下げ」(2025年4月23日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Servicesは、通常のAmazon S3よりも最大10倍高速なオブジェクトストレージ「Amazon S3 Express One Zone」の利用価格を、最大で85%引き下げると発表しました。
「Amazon S3 Express One Zone」は、単一のアベイラビリティゾーン内にデータを保存するオブジェクトストレージサービスとして、1桁ミリ秒のレイテンシで毎秒数十万のリクエストを処理可能な高速性が特徴です。特に小さなオブジェクトはAmazon S3 Standardと比べて最大10倍速く読み取ることができると説明されています。
高性能なストレージとしてAI/MLトレーニング、金融モデリング、メディア処理、リアルタイム広告配信、ハイパフォーマンスコンピューティングなどの性能要件に厳しいアプリケーションでの利用に適しています。
AWS re:Invent 2023で発表された、Amazon S3の中でも比較的最近提供が開始されたサービスです。
今回、このAmazon S3 Express One Zoneの利用価格が4月10日から最大で85%引き下げられることが発表されました。
米国東(北バージニア)リージョンでの価格を例にすると、1GBあたりの月額料金が31%引き、書き込みリクエストが55%引き、読み込みリクエストが85%引き、1GBあたりのデータのアップロードが60%引き、1GBあたりのデータ取得が60%引きとなっています。
新料金はAmazon S3 Express One Zoneが利用可能な全てのリージョンに適用されます。AWS東京リージョンでもAmazon S3 Express One Zoneが利用可能です。
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