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富士フイルム「GFX100RF」は高感度も意外にイケる魅力的な“1億画素”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)

富士フイルムから登場した「GFX100RF」。35mm判フルサイズより一回り大きなラージフォーマットセンサーを搭載したレンズ一体型カメラである。

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 背面のモニターで撮るのもいい。こちらはチルト式なのでとっさにアングルを変えられる。


背面モニターはチルト式

モニターを開き、ローアングルでたんぽぽの種。かなり寄った撮影も可能だ(45mm 1/1000秒 F8 ISO800 PROVIA アスペクト比4:3)

1:1の正方形で店頭に置いてあったピエロを、ローアングルで(45mm 1/200秒 F8 ISO80 -1 PROVIA アスペクト比1:1)

高感度も意外にいける1億画素だった

 ラージフォーマットとは言え、さすがに1億画素もあるため、ISO感度はさほど上げられない。

 拡張ISO感度で最高ISO102400だが、標準ISO感度ではISO12800までだ。ただ、拡張ISO感度でもざらつきが増えるだけで、ディテールが不自然につぶれたり、色がおかしくなることもなかったのでけっこう高感度でも使える気はする。


深夜、歩道沿いに咲いていたツツジを街灯のみで撮影。ブレはしづらく、1/18秒くらいなら余裕で手持ち撮影Okだった(35mm 1/18秒 F4.0 ISO12800 PROVIA アスペクト比4:3)

 なお、光学式手ブレ補正はないが、使ってみると予想以上に手ブレしづらい。レンズシャッターのおかげか。

 そうそう、富士フイルムのカメラで忘れてはならないのはフィルムシミュレーション。ASTIAとノスタルジックネガの作例を。


フィルムシミュレーションASTIAでスムーススキンエフェクト弱でポートレート。アスペクト比は5:4にしてみた(45mm 1/125秒 F4 +0.7 ISO125 ASTIA アスペクト比5:4)

つつじ畑でノスタルジックネガ。ちょっと渋い感じにしたくて(45mm 1/240秒 F8 ISO80 ノスタルジックネガ アスペクト比 1:1)

 かくして、35mm(35mm判換算28mm)単焦点のレンズ一体型カメラでありながら、ラージフォーマットで1億画素というパワーを生かして柔軟な撮影を楽しめるのがGFX100RFなのだった。

 今までのGFXはガチで撮影するときにはいいけど、日常的なスナップに持ち出すにはヘビーだったけど、GFX100RFだとそれがまったく苦にならないのだ。それだけで画期的。

 素直に、GFXならではの高画質を楽しむ広角単焦点カメラとして撮影を楽しんでもいいし、デジタルテレコンやたまらなく多いアスペクト比やフィルムシミュレーションを駆使して様々な表現を楽しんでもいい。

 いずれにせよ、モノとしての質感といい、クオリティといい、幅広く楽しめることといい、GFXフォーマットのカメラが気になってた人にはすごくヤバいカメラなのは間違いあるまい。

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