富士フイルム「GFX100RF」は高感度も意外にイケる魅力的な“1億画素”だった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
富士フイルムから登場した「GFX100RF」。35mm判フルサイズより一回り大きなラージフォーマットセンサーを搭載したレンズ一体型カメラである。
背面のモニターで撮るのもいい。こちらはチルト式なのでとっさにアングルを変えられる。
高感度も意外にいける1億画素だった
ラージフォーマットとは言え、さすがに1億画素もあるため、ISO感度はさほど上げられない。
拡張ISO感度で最高ISO102400だが、標準ISO感度ではISO12800までだ。ただ、拡張ISO感度でもざらつきが増えるだけで、ディテールが不自然につぶれたり、色がおかしくなることもなかったのでけっこう高感度でも使える気はする。
なお、光学式手ブレ補正はないが、使ってみると予想以上に手ブレしづらい。レンズシャッターのおかげか。
そうそう、富士フイルムのカメラで忘れてはならないのはフィルムシミュレーション。ASTIAとノスタルジックネガの作例を。
かくして、35mm(35mm判換算28mm)単焦点のレンズ一体型カメラでありながら、ラージフォーマットで1億画素というパワーを生かして柔軟な撮影を楽しめるのがGFX100RFなのだった。
今までのGFXはガチで撮影するときにはいいけど、日常的なスナップに持ち出すにはヘビーだったけど、GFX100RFだとそれがまったく苦にならないのだ。それだけで画期的。
素直に、GFXならではの高画質を楽しむ広角単焦点カメラとして撮影を楽しんでもいいし、デジタルテレコンやたまらなく多いアスペクト比やフィルムシミュレーションを駆使して様々な表現を楽しんでもいい。
いずれにせよ、モノとしての質感といい、クオリティといい、幅広く楽しめることといい、GFXフォーマットのカメラが気になってた人にはすごくヤバいカメラなのは間違いあるまい。
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