京成電鉄は5月21日、2028年度の運行開始を目指して新型有料特急車両の設計に着手したと発表した。成田空港から東京スカイツリーの最寄り駅である押上までを乗換なしでつなぐ。
訪日外国人の増加を受け、空港へのアクセスを拡充する。東京スカイツリーは東武鉄道の子会社が運営しているが、押上には京成グループのホテル「京成リッチモンドホテル東京押上」やバス路線(墨田区内循環バス)もあり、各事業へのシナジー効果も期待できるという。
成田空港は28年度末からB・C滑走路などの供用を開始する計画で、利用者の増加が見込まれている。一方、成田空港と京成上野をつなぐ「京成スカイライナー」は2024年度に約840万人が利用しており、10年前(2014年度)の約330万人から約2.6倍に増えた。
京成電鉄は新型有料特急の運行について「成田空港の機能強化に対応し、輸送力の増強や利用者の利便性向上、押上方面の新規需要の獲得を目指す」と説明している。併せて、次期スカイライナー車両の整備や、現在の8両から増やす(長編成化)ことも検討していく。
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