漫画「スラムダンク」初の電子書籍化 「大きめのタブレットで見開きにすると読みやすいかも」
漫画家の井上雄彦さんが22日、自身の公式Xアカウントで6月2日から「SLAM DUNK」(以下、スラムダンク)がデジタル版(電子書籍)でも購読できるようになると明らかにした。
漫画家の井上雄彦さんが5月22日、自身の公式Xアカウントで6月2日から「SLAM DUNK」(以下、スラムダンク)がデジタル版(電子書籍)でも購読できるようになると発表した。
井上さんは「余談ですが」と断った上で「原稿はB4サイズのケント紙に描いていて、2ページにまたがるいわゆる見開きの場合は、2倍サイズのB3の紙を横にして描いてました。連載当時は紙の本しかなく見開き2ページ単位でコマ割りにしていたので、大きめのタブレット端末で見開きの状態にすると原稿に1番近く、読みやすいかもしれません」としている。
また「本の綴じ込んであるところ、いわゆるノドの開きにくいところも今回しっかり見ていただけるのも良い点です」として、使用する端末によっては電子書籍の方が見やすい場合もあると考えたようだ。
電子書籍をスマートフォンなどで見ると“見開き”などの演出が生きないため、電子化に後ろ向きな漫画家は少なくない。「はじめの一歩」の森川ジョージさんや「YAWARA!」の浦沢直樹さんも当初は電子化を認めず、“解禁”した際には注目を集めた。
スラムダンクは1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載したバスケットボール漫画。高校バスケを舞台に主人公・桜木花道の人間的成長を描き、中高生を中心に人気を集めた。国内のシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上。これまでデジタル版での販売は行っていなかった。
2022年には井上さんが自ら監督・脚本を担当したアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」を公開。興行収入は164億円を超え、国内で公開された映画の歴代興収12位となっている(2025年5月現在、興行通信社調べ)。
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