家電が最大8万円安く──実質ポイント制ではなくなった「東京ゼロエミポイント」を使ってエアコン買い替えた:知らないと損!?業界最前線(1/3 ページ)
最新の省エネ家電への買い替えを促進するため、東京都が購入費用の一部を補助する「東京ゼロエミポイント」をご存じだろうか。今回はこれを利用して自室のエアコンを買い替えたので報告しよう。
最新の省エネ家電への買い替えを促進するため、東京都が購入費用の一部を補助する「東京ゼロエミポイント」をご存じだろうか。対象はエアコン、冷蔵庫、LED照明器具、給湯器の4種類。いくつか条件はあるものの、最大で8万円の値引きが受けられる。今回はこれを利用して自室のエアコンを買い替えてみた。
使いやすくなった新制度
2019年に始まった東京ゼロエミポイントは、昨年秋に大きく変わった。以前は、その名の通りポイント制度で、家電を購入した後で消費者が申請すると、商品券などと交換できるポイントが付与される仕組みだった。
しかし利便性向上などの観点から24年10月に刷新。購入者ではなく販売店が申請する形となり、しかもポイントではなく商品の値段から直接値引きしてくれるようになった。購入者の手間を減らすことで、利用を促進しようというわけだ。
また、長期間使用した家電を買い替える場合には支援を手厚くする仕組みも加えた。具体的には、製造から15年以上が経過した製品から新しい省エネ家電に買い替える場合(以下、長期使用家電からの買い替え)、値引き額が上乗せされる。
製品のグレードや省エネ性能による製品のランク分けもあり、値引き額の計算は少し複雑だ。例えばエアコンの冷房2.4kW(主に6畳用)を新規に購入する場合、店頭の値札にある「☆マーク」(省エネ性能の多段階評価点)が「2つ以上3つ未満」なら9000円、「3つ以上」なら1万5000円引きになる。
そして長期使用家電の買い替えになると、「☆2つ以上3つ未満」のエアコン購入で2万円(通常の9000円+上乗せ額が1万1000円)、「☆3つ以上」なら5万円(1万5000円+上乗せ3万5000円)が値引きされる。☆3つ以上のエアコンは多機能な上位モデルが多く価格もそれなりに高価だが、5万円引きで購入できるというのはインパクトがある。
なお、東京ゼロエミポイントの利用は、新規購入の場合で26年3月31日まで、買い替えの場合は27年3月31日までとなっている。まだ先と思うかもしれないが、こうした補助金は予算があらかじめ決まっていて、それがなくなると期日前でも終了することは頭の隅に置いておきたい。
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