家電が最大8万円安く──実質ポイント制ではなくなった「東京ゼロエミポイント」を使ってエアコン買い替えた:知らないと損!?業界最前線(2/3 ページ)
最新の省エネ家電への買い替えを促進するため、東京都が購入費用の一部を補助する「東京ゼロエミポイント」をご存じだろうか。今回はこれを利用して自室のエアコンを買い替えたので報告しよう。
手続きが簡単なぶん事前の準備は必要
今回は、自宅の6畳間にある2011年に購入したエアコンを買い替える。今年は2025年なので、使用した期間は14年だが、製造年を確認したところ2010年だった。これは「長期使用家電からの買い替え」に該当する。
家電を買いに行く際は、以下の書類をそろえる。自分で申請する手間はなくなったぶん、事前の準備が必要になった。
- 本人と住所の確認のため「免許証」あるいは「マイナンバーカード」
- 買い替える家電の「製造年が分かる写真」と「全体写真」
エアコンの場合、大抵は室内機の底面にあるプレートに製造年や型番が記されているので、これをスマホで撮影する。また全体写真は、室内機だけでいい。
余談になるが、事前にいくつかの家電販売店を見て回ったところ、立地によってずいぶん展示機のラインアップに差があることに気付いた。例えば駅前の大手家電量販店は、6畳用でも20万円前後の値札がついた最新モデルばかり。東京ゼロエミポイントの値引きを当て込んで、高付加価値モデルを売る戦略なのだろう。一方、駅から少し離れた場所にある家電量販店は、6万円台から20万円以上の製品までバランス良く並べていた。
そして駅から離れた場所にあったホームセンターは低価格を全面に打ち出していて、中には6畳用で6万円を切るゼロエミポイント対象商品もあった(☆2つ)。新規導入で9000円引きの約5万円ちょい、長期使用家電からの買い替えなら2万円引きの約4万円で購入できる(工賃やリサイクル費などは別途必要)。
スタッフによると、店の周囲は一人暮らしのお年寄も多く住む地域で、手頃な値段の製品を使ってエアコンの導入や交換を勧めているという。東京ゼロエミポイントも高齢者の熱中症対策に一役買っているようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


