Google Cloudが数時間サービス停止 Cloudflareなど多数のサービスに影響
Google Cloudで日本時間6月13日未明から大規模な障害が発生し、数時間にわたり一部のサービスが停止している。この影響で、広範囲でCloudflareやSpotifyなど多数のサービスが利用しづらくなっている。
米GoogleはGoogle Cloudのステータスページで6月12日午前11時46分(米太平洋時間、日本時間では13日午前3時46分)、Google Cloudの複数のサービスで障害が発生したと報告した。
障害は数時間解消されず、東京と大阪を含む広い地域で、CloudflareやSpotifyなど、多数のサービスに影響を与えた(日本時間の午前9時現在も、一部のサービスにアクセスしづらくなっている)。
午後1時16分には「根本原因を特定し、適切な緩和策を適用した。us-central1を除くすべてのリージョンでインフラストラクチャが復旧した」と報告したが、午後5時6分になっても「Google Cloud Dataflow」「Vertex AI Online Prediction」「Personalized Service Health」などが影響を受けており、「5時45分までに最新の詳細情報を更新する」となっている。(この記事は更新する予定です)
【6月13日午前11時20分更新】ステータスページによると、米国時間の12日午後18時18分(日本時間の13日午前10時18分)にすべてのサービスがサービス障害から完全に回復したという。「社内調査が完了したら、この事件の分析を公開する予定」としている。
【6月13日午後5時25分更新】米国時間の12日午後11時34分、ステータスページにミニインシデントリポートが追加された。これによると、この問題は、API管理システムへの無効な自動クォータ更新がグローバルに分散されていたことが原因で発生しており、外部APIリクエストが拒否されていたという。これにより、影響を受けたサービスで、APIとUIへのアクセスに断続的な問題が発生した。
Googleは、詳細な根本原因を示す完全なインシデントレポートを数日以内に完成させるとしている。同社は「この度のサービス中断・停止により、ユーザーの皆様とその顧客に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。大小を問わず、多くの企業がワークロードをGoogle Cloudに託してくださっており、私たちは今後もより良いサービスを提供できるよう努めてまいります。」と謝罪した。
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