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デジカメなのに「期限切れフィルム」? 「X half」は富士フイルムにしか作れないカメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/9 ページ)

「X half」は、趣味性の高いデジタルカメラだ。Xシリーズでありながらinstaxシリーズっぽさもあるデザインや質感で、アナログっぽいエフェクトを楽しめる。

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instaxや銀塩フィルム時代ゆずりのフィルターで遊ぶ

 X halfはフィルターモードがすごく豊富で面白いのである。これを駆使して遊べ、と言われている気分になるくらい。

 何しろ種類が多い。


ビネットフィルターをかけて撮影中の図

 まず、従来のXシリーズに古くから搭載されている「アドバンストフィルター」(トイカメラやハイキー、ローキー、パートカラーなど)。

 さらに、「instax mini Evo」に搭載されていたフィルターが多く追加されている。instax mini Evoに搭載されていたフィルムエフェクトからレトロとキャンバスが、レンズエフェクトからビネットとソフトフォーカスとぼかしとフィッシュアイとカラーシフトとライトリークとミラーと二重露光が採用されている。これを見て「あ、X halfのフィルター機能はXとinstaxの融合なのだな」と思ったわけである。

 縦位置で気軽にinstax mini Evoっぽいエフェクトの入った写真を撮れる。いくつか特徴的なフィルターの作例をば。


レトロフィルターってどのくらいレトロな感じになるのかと思ったら、予想以上にレトロ感が出てくれてびっくり(1/125秒 F2.8 ISO320)

レトロフィルターでレトロな構造物を写したらすごくレトロな映りになったけど撮ったのは2025年です、みたいな(1/125秒 F2.8 ISO250)

光が隙間から入ってフィルムを露光させてしまう現象をもしたライトリークで。リーク具合が毎回違うのが良い(1/125秒 F2.8 +0.7 ISO500)

色ずれ。見ての通り、各色がちょっとずれてしまってる(1/300秒 F2.8 +0.3 ISO200)

 そしてX halfならではの新しいフィルターとして「ハレーション」や「期限切れフィルム」を搭載。ハレーションはフィルムならではの現象で、極端に強い光が当たった部分に起きていたもの。


「ハレーション」フィルターの効果が出るよう、陽射しがあたった白いテーブルの上で露出オーバー気味で撮ってみた。高輝度部のエッジをみると分かりやすい(1/2000秒 F2.8 ISO200)

 その数全部で19個! なかなかの数である。

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