クラウドインフラのシェア、Canalysの調査ではAWSがシェア30%台を維持、Azureは23%と急増
調査会社のシンガポールCanalysは、2025年第1四半期におけるグローバルなクラウドインフラ市場に関する調査結果を発表しました。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「クラウドインフラのシェア、Canalysの調査ではAWSがシェア30%台を維持、Azureは23%と急増。Canalysによる2024年第4四半期の調査結果」(2025年6月18日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
調査会社のシンガポールCanalysは、2025年第1四半期におけるグローバルなクラウドインフラ市場に関する調査結果を発表しました。
同社はIaaSとベアメタル、プラットフォームサービスを総合してクラウドインフラ市場としています。
クラウドインフラのシェアに関してはCanalysと米Synergy Researchの2社が定期的に調査結果を発表していますが、先月公開されたSynergy Researchの最新の調査でAWSのシェアが30%を切ったことが話題になりました。
参考:クラウドインフラのシェア、AWSがついに30%を切る。Azureは22%と着実に成長。2025年第1四半期、Synergy Researchの調査結果
一方、今回Canalysが発表した調査結果では、AWSのクラウドインフラのシェアは32%となっており、24年第4四半期の33%から1ポイント下落したものの30%台を維持した格好です。
上位3社のシェアの推移を見ると、AWSはゆるやかにシェアを落としている一方で、Microsoft Azureがこの四半期で急速にシェアを増やしており、Synergy ResearchとCanalysの調査のいずれも、Microsoft AzureがAWSに着実に追いつきつつあるという傾向は変わらないと言えそうです。
特にこの四半期でMicrosoft Azureのシェアは20%から23%へと3ポイント増加した点は注目に値します。一方でGoogle Cloudは11%から10%へとやや後退しました。
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