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モリサワ、字游工房を吸収合併 「游ゴシック」「游明朝」などを手掛ける
フォント大手のモリサワが、「游明朝体」や「游ゴシック体」で知られる100%子会社の字游工房を11月1日付で吸収合併する。「フォント市場を取り巻く急速な環境の変化、ならびにグローバル化に対応するため」としている。
フォント大手のモリサワ(大阪市浪速区)は6月18日、「游明朝体」や「游ゴシック体」で知られる100%子会社の字游工房(東京都新宿区)を11月1日付で吸収合併すると発表した。「フォント市場を取り巻く急速な環境の変化、ならびにグローバル化に対応するため」としている。
字游工房は写植大手だった写研の社員3人が独立し1989年に設立した書体デザイン企業で、2019年3月にモリサワの完全子会社となっている。iOSやmacOSの標準フォント「ヒラギノ」(販売はSCREENホールディングス)の書体デザインでも知られる。
字游工房のブランドと事業はモリサワが継承し、両社の開発力を融合させることで高品質で幅広いサービスを提供するとしている。また、顧客のフォント製品契約は継続となり、サポート対応の詳細は後日モリサワから発表するという。
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