検索
ニュース

QRコードを2回読み取っただけで、73万円を不正に引き出された──PayPay巡る被害に「怖すぎ」の声 その巧妙な手口とは(1/3 ページ)

メールで届いたQRコードをPayPayアプリでスキャンしただけで、銀行口座から73万円が引き出され、勝手に使われた――X上でこんな被害が報告され、PayPay社も注意を呼び掛ける事態となっている。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 突如として届いた、「PayPayカード」を名乗る請求メール。添付されたリンクを開いてQRコードを読み取ったところ、銀行口座から計73万円がPayPayアプリの残高として引き出され、勝手に使われてしまった――X上でこんな被害が報告され、注目を集めている。特徴的なのは、QRコードを2回読み取らせるだけで、残高を引き出したというその手口だ。

photo
どんな手口なのか(編集部撮影)

 被害を公表したXユーザーは、PayPay残高が1万円だったにもかかわらず、PC上に表示されたQRコードを読み取っただけで銀行口座から入金され、合計73万円が使われる被害に遭ったという。同ユーザーは6月18日にnoteで詳しい経緯を公開。noteには3000件以上のいいねが付いた他、X上で「怖すぎ」と反響が集まっている。

 noteの記事によれば、同ユーザーは18日、「PayPayカード」をかたる請求メールを受信。文面やデザインはPayPay公式を装ったもので、記載されたリンクを開くと、PC画面に2つのQRコードが表示され、PayPayアプリで順にスキャンするよう促されたという。

photo
実際に届いたという、「PayPayカード」をかたった請求メール(当該noteより引用、以下同)

 指示に従ってQRコードを読み取ったところ、アプリ上には特に確認表示もないまま、銀行口座から6〜10万円ずつの出金が複数回実行され、PayPayの残高にチャージされた。直後、Appliss公式アカウントの管理者が操作していないにもかかわらず、競輪・オートレースの投票券を購入できるサービス「WINTICKET」への支払いが相次いで行われ、合計73万円を勝手に使われたという。

 オートチャージ機能はオフにしていたものの、チャージと支払いは止まらなかった。すぐに銀行口座の連携を解除したが、ほぼ全額が使われた後だったという。

photo
読み取るように指示されたというQRコード
photo
「ほぼ一瞬」で勝手にチャージされては次々に支払いが行われたという

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る