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デザインツールのFigma、IPOを申請 Adobeとの破談乗り越え

デザインツールを手掛けるFigmaが、米証券取引委員会にIPOを申請した。Adobeによる買収が2023年に破談した後、単独での上場を目指す。目論見書によると第1四半期の売上高は前年同期比46%増と好調で、AI分野への投資も強化する方針。

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 Webブラウザで使えるデザインツールを手掛ける米Figmaは7月1日(現地時間)、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の目論見書を公開で提出した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する。ティッカーシンボルは「FIG」。売り出し株式数、価格、上場日は未定。

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Figmaの目論見書(画像:Figmaの目論見書より)

 Figmaは2012年創業のサンフランシスコに拠点を置く企業。3月末時点の従業員数は1646人。目論見書によると、同社の第1四半期の売上高は前年同期比46%増の2億2820万ドル、純利益は4490万ドル。3月末現在の顧客数は前年比47%増の約45万人という。顧客には、Duolingo、Netflixなどがある。

 同社は2022年に米Adobeに買収されそうになったが、欧州連合(EU)の規制当局からの圧力を受け、2023年に買収は断念された。

 Figmaは今年、ツールライブラリを拡張し、AIコーディングなどの機能を追加した。目論見書には「われわれは既にAIに多額の投資を行っており、この分野への投資をさらに強化する予定だ」とある。

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AI機能強化をアピール(画像:Figmaの目論見書より)

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