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IT関連書籍の秀和システムが法的整理へ 一時は船井電機の実質親会社に──帝国データバンク

帝国データバンクによると、「はじめての」シリーズなどのIT・ビジネス関連書籍を手がける出版社、秀和システムが7月1日付で法的整理および出版事業を他社に譲渡する手続きを選択すると通知したという。

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 帝国データバンクによると、「はじめての」シリーズなどのIT・ビジネス関連書籍を手がける出版社、秀和システム(東京都江東区)が7月1日付で法的整理および出版事業を他社に譲渡する手続きを選択すると通知。上田智一代表は「現時点では何も回答できない」と話したという。


秀和システムのWebサイト。7月2日時点で法的整理関連の情報は掲載されていない

 秀和システムは、1974年に秀和システムトレーディングとして設立。休眠期間を経て、81年からNEC「PC-8001」用のカセットインタフェースなどPC周辺機器の開発を手がけた。

 82年には「N-BASIC」の解説本などで出版事業に参入。88年からパソコン入門書「はじめての」シリーズを展開し、「はじめてのWindows」などが人気を集めた。現在の秀和システムに商号を変更したのは95年だった。

 2021年に子会社を通じて船井電機を買収したが、その後船井電機を通じて買収した脱毛サロンを手がけるグループ会社で取引先との未払いトラブルが発生。連帯保証を行っていたことから船井電機の株式が仮差押えを受けるなどの事態に発展していた。


パソコン入門書「はじめての」シリーズ。現在はメルカリやGmailなど幅広く展開

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