ニュース
東京藝大が「ゲーム専攻」映像研究科修士課程に新設 教員に「アイマス」生みの親やスクエニ三宅陽一郎氏
東京藝術大学は2026年4月、大学院映像研究科修士課程に「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を新設する。ゲームを「現代における新しい総合芸術」と位置付け、芸術表現、技術、社会的応用を横断的に学べるカリキュラムを設けるという。
東京藝術大学は7月7日、大学院映像研究科修士課程に「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を新設すると発表した。2026年4月に開設予定。教員にはアーケード版「アイドルマスター」などを手掛けた小山順一朗さんや、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さん、メールソフト「ポストペット」の開発者として知られる八谷和彦さんらが就任する。
専攻内には「企画・ゲームデザイン」「ゲームテクノロジー」「映像表現」「社会応用」「文化・美学」の5つの研究領域を設定。それぞれVRなどでの表現技術、センサー技術などの開発基盤技術を学ぶ授業を必修科目として設ける他、ゲームエンジンや現代ゲーム文化に関する新たな授業も行う。南カリフォルニア大学など、ゲーム分野で実績のある海外大学との共同制作プロジェクトにも参加できるという。
定員は20人(収容定員40人)で、修了者には修士(映像)の学位を授与する。芸術系に限らず、理工系学部や高専の出身者など幅広いバックグラウンドを持つ志願者を想定し、入学者選抜ではソフトウェア開発や研究の実績なども評価対象とする。
同大は19年から、既存のメディア映像専攻・アニメーション専攻内にゲームコースを設置していた。今回のゲーム・インタラクティブアート専攻はゲームコースの発展という位置付けといい、同コースでの学生募集は停止する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スクエニ、中央大学でゲーム制作の講義 社員がプログラミングやAI開発を解説
スクエニが、ゲーム制作に必要なプログラミングやAI開発をを教える講義を、中央大学で行う。ローカライズや品質管理の仕事内容なども教えるという。
任天堂の社外取締役に「ポストペット」の八谷和彦さん
「PostPet(ポストペット)」の生みの親として知られるペットワークスの八谷和彦さんが、任天堂の社外取締役に内定した。
カプコン、カスハラ対応方針を発表 「モンハンワイルズ」の“レビュー過激化”をけん制か
カプコンは、カスタマーハラスメントへの対応方針を発表した。
東京藝大の卒業展示に“AIアニメ” 一体なぜ? 制作者に話を聞いた
東京藝術大学が開催している「卒業・修了作品展」に生成AIを使った作品が登場した。「AIと制作」と題して、生成AIを利用して作ったアニメーションとその制作プロセスを明かした作品だ。なぜ卒業制作に生成AIを取り入れたのか。制作者に話を聞いた。
「もう限界です」──国立大学協会が声明、財務悪化の現状を訴える 「教育・研究の質の低下が危惧される」
「もう限界です」──国立大学協会は、日本の国立大学の財務状況に関する声明を発表した。物価高騰や円安などの影響で、国立大学の財務状況は悪化が続いているという。



