速報
OpenAIが買収しようとしていたWindsurfの幹部をGoogleが引き抜き
GoogleがAIコーディングツールを手掛けるWindsurfのCEOらを引き抜いた。同社はOpenAIが買収交渉中と報じられていたが、Microsoftとの契約が障害となり難航。WindsurfのチームはGoogle DeepMindに参加する。
AI搭載コーディングツールを手掛ける米Windsurfは7月11日(現地時間)、米Googleとの契約の下、CEOのヴァルン・モハン氏、共同創業者のダグラス・チェン氏、R&D部門の数人がGoogle入りすると発表した。モハン氏の後任として、事業部長のジェフ・ワン氏がCEOに就任する。
Windsurfに対しては、米OpenAIが30億ドルでの買収を交渉中だと報じられていた。
米The New York Timesによると、この交渉は、OpenAIに出資している米MicrosoftとOpenAIとの契約条件をめぐって難航したという。Microsoftは出資条件として、OpenAIが買収した企業の知財の共有を義務付けており、この条件が障害になったとこの件に詳しい関係者が語った。
Googleはチームの獲得にいくら支払ったかを明らかにしていないが、The New York Timesなどによると、24億ドルという。
モハン氏らは、Google DeepMindに参加する。同社のデミス・ハザビスCEOはXに「彼らと共に、コーディングエージェントやツールの活用など、Geminiの取り組みを加速させていくことを楽しみにしている」とポストした。
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