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スマホからミラーレス一眼にした人が見落としがちなこと レンズフードと視度補正の話荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

スマホから一気にミラーレス一眼へ行っちゃうと見落としがちな、地味だけど大事な機能や機構ってのがあるなあと最近思うのである。そこで、大事だけどあまり語られない2点をとりあげてみた。

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  • 2)視度補正をすればファインダーは快適に

 もうヒトネタ。直接撮影に関係ないけど、必要な人にはものすごく重要なのにあまり語られない、ファインダーを持っているカメラならまず搭載されている機能の話。

 それは「視度補正」。

 裸眼で視力1.5くらいある人は、現代人にはあまりいないかと思う。メガネやコンタクトレンズは視力を矯正するけど、だいたい1.0から1.2くらいにとどめるよう度数が調整されている。わたしは近視で老眼でメガネしてるけど、矯正視力はだいたい1.0くらい。

 でも、ファインダーを覗くときは可能な限りディテールまで見たい。あるいは、ファインダーを覗くときはメガネを外したいという人もいるだろう(メガネをかけてると、どうしても接眼部と目の間に余計な光がはいっちゃうから)。

 そんな人を助けるのが「視度補正」機構だ。ファインダー部の横についている小さなダイヤルがそれ。

 ファインダーを覗いた状態でこのダイヤルを回し、ピントが一番合う点を探す。ミラーレス一眼の場合、EVFのスクリーンと接眼部の間にレンズが入っていてそれを調整する感じだ。

 機種によって場所やダイヤルの形状が違うのでいくつか例を。


富士フイルム「X-T50」の視度補正ダイヤル(接眼部の左にある)

ニコン「Z6III」の視度補正ダイヤル(ファインダー部の右に飛び出てるので分かりやすい)

キヤノン「EOS R5 II」の視度補正ダイヤル(小さくて見づらいが接眼部の右にある)

 ファインダー内の撮影情報の表示が一番くっきり見えるところを探すのがこつ。それが一番確実だ。


ファインダー内の像がぼけてみえたら、視度補正ダイヤルを回してくっきり見えるポジションを探すべし

 カメラによって視度補正リングが回しづらい位置にあったり、逆に触れやすい位置にあって気がつくとずれてたことがあるのは難点。なので、メーカーの皆様には、とりあえず視度補正リングにロック機能をつけていただきたいと思っております。


ソニー「α7CII」の視度補正ダイヤル。気がつくと何らかの拍子で動いちゃってずれてることがある

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