スマホからミラーレス一眼にした人が見落としがちなこと レンズフードと視度補正の話:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
スマホから一気にミラーレス一眼へ行っちゃうと見落としがちな、地味だけど大事な機能や機構ってのがあるなあと最近思うのである。そこで、大事だけどあまり語られない2点をとりあげてみた。
最近はファインダーがついていてもそれを使わないで背面モニターで撮る人も増えているが、ファインダーには三つのメリットがある。
一つは撮影に集中しやすいこと。実際に撮影される範囲しかみえないから。
もう一つは背面モニターよりクオリティが高いこと。ファインダー(つまりEVF)の方が解像度が高くてディテールまで確認できる。
三つ目は外光の影響を受けづらいこと。晴天下だと特に背面モニターは外光のせいで見づらかったり、露出が分かりづらい。その点、ファインダーはアイピース部に直接顔をつけるので、外光を遮ることができる。
私はメガネをかけてるのでどうしてもメガネと裸眼の間に余計な光がはいっちゃうけど、まあそれは自分のせいだ。
一般に、撮影した画像の再生は背面モニターで、って人が多いと思うけど、上記の理由で「撮影は背面モニタで行っても撮影した画像の確認や再生はファインダーを使うべし」という人もいる。
確かにその方がディテールまで確認しやすい。
顔がカメラにつくのがいやだとか化粧がつくのがいやだとかまつげが当たるのがいやだとか、そういう人はしょうがないけれども、ファインダーはイマイチ使いづらいと感じている人は、ぜひ視度補正機能を使って自分の目でピントが合うよう調整して覗いてみてほしいと思うのである。
特に老眼がはいってくると背面モニターが見づらくなるしね。
と、知ってる人にとっては当たり前なのだけど、知らないと見逃されがちで、地味だけど実は重要な2点について取り上げてみた。
たまにはレビューでは触れないこういう細かい話もしたいと思っております。
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