インディゲーム配信「itch.io」、成人向けコンテンツを全面非表示に 人権団体・決済業者に緊急対応
米国のインディーゲーム配信プラットフォーム「itch.io」は、決済業者との関係を保つため、全ての成人向け(NSFW/Not Safe For Work)コンテンツを検索・閲覧ページから一次削除したと発表した。
米国のインディーゲーム配信プラットフォーム「itch.io」は7月24日(現地時間)、決済業者との関係を保つため、全ての成人向け(NSFW/Not Safe For Work)コンテンツを検索・閲覧ページから一次削除したと発表した。
成人向けゲームは改めて審査した上で、新たなコンプライアンス対策を導入した上で復帰させるが、一部のコンテンツは永久的に削除されるという。
itch.ioは「現在も状況を完全に把握しきれていない」とし、状況に変化があれば、続報を知らせると告知している。
問題のきっかけは、4月にitch.ioやSteamで一時的に配信された「No Mercy」という3D成人ゲーム。
強姦や近親相姦を扱うこのゲームが「女性に対する暴力犯罪を助長してる」とし、オーストラリアの女性権利団体「Collective Shout」が配信停止を求める署名活動を実施。米国や英国などでも報道され、国際的な批判を集めた。
さらにCollective Shoutは、クレジットカード会社や決済代行会社(VISA/MasterCard/PayPal/JCBなど)に対して、itch.io/Steamが扱う強姦や近親相姦、児童虐待を扱うコンテンツ全般の支払処理を停止するよう求める書簡を送付した(公開書簡へのリンク)。
itch.ioはこれに応じざるを得なかったとし、クリエイターへの事前通知なしに成人向けコンテンツへのアクセスを一時的にしゃ断した。審査完了まで非表示が続く見通した。
今後クリエイターは、成人向けコンテンツについて、決済業者のポリシーに準拠していることを確認する新たな手続きが必要になる。
一部のページは永続的に削除される見込みで、該当するアカウントにはメールで知らせる。
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