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これが“本来のOM-5”だっ 新色もうれしい「OM-5 Mark II」で実感したマイクロフォーサーズの軽快さ:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
OMデジタルソリューションズから「OM-5 MarkII」が登場した。OM-1シリーズに比べると、グリップが浅くてより小型軽量なボディで、気軽に扱えるカメラだ。
さらに12-45mmとセットで使うと非常に便利な望遠ズーム「M.ZUIKO 40-150mm F4.0 PRO」。望遠端で35mm判換算300mmまでいけるのだが、非常にコンパクトで持ち歩きやすいのがOM-5 Mark IIに合う。
これが本来のOM-5だ
メディアはSDカード(SDXC UHS-II対応)。メディアスロットはシングルだが、側面にスロットがあるので出し入れしやすくてよい。
バッテリーは前モデルと同じで、持ちは標準で約310枚。バッテリーがコンパクトな分多くはないが、USB充電や給電も可能なのでその辺を加味した運用をするといいだろう。
OM-5 Mark IIを使っていると、初代OM-5には申し訳ないけど、これが本来のOM-5だな、と思う。
ボディはCIPA準拠(バッテリーとメモリーカード含む)で418gと、上位機に比べるとコンパクトで携帯時の負担も少ないし、グリップもヘビーな望遠レンズを付けない限りは握りやすくてよい。ボディがコンパクトで軽い分、レンズを含めたシステム全体がコンパクトに済むというマイクロフォーサーズのメリットが生かせるわけだ。
上位機に比べると、被写体検出AFがない、USB PDには未対応など見劣りする部分もあるが、標準ズームレンズキットで20万円を切る(OM SYSTEM STORE価格で19万5800円)ことを考えると納得できる。
そして個人的に……新色のサンドベージュがけっこう気に入ったのである。
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