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みずほ銀、法人カードの「UPSIDER」を買収 株式の70%を460億円で取得
みずほ銀行は、法人カード「UPSIDER」を提供するUPSIDERの株式約70%を約460億円で取得し、連結子会社化すると発表した。
みずほ銀行は7月29日、法人カード「UPSIDER」を提供するUPSIDER(東京都港区)の株式約70%を、国内外のベンチャーキャピタルなどから約460億円で取得し、連結子会社化すると発表した。UPSIDERの創業株主は引き続き株式を保有し、IPOも視野に入れながら経営を続ける。
UPSIDERは、法人カードの他、AIを使った経理代行サービス「UPSIDER AI経理」、請求書カード払いサービス「支払い.com」などを展開。「UPSIDER」「支払い.com」は中小企業やスタートアップなど8万社以上に利用されているという。
買収を通じ、これらのサービスとみずほの金融ソリューションを組み合わせる計画。AIと人の共創による新たな与信モデルの構築、オープンなエコシステムの創造に取り組むという。
両社は2023年11月からグロースステージのスタートアップ支援を目的とするデットファンド「UPSIDER BLUE DREAM Fund」を運営しており、2025年5月末時点で累計130億円超の貸付を行った。
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