Twilog、1年分の投稿ログ消失 DB復旧作業中にミス 「スタッフ一同、かなり意気消沈」
X(旧Twitter)関連サービスを運営するトゥギャッターが、Xのポストをブログ形式で保存するサービス「Twilog」(ツイログ)について、約1年分の投稿ログが消失したと発表した。原因はデータベースの復旧作業中に発生したオペレーションミス。最新のバックアップで復旧しても、1年近く前にデータが巻き戻る見込みという。
X(旧Twitter)関連サービスを運営するトゥギャッターは7月31日、Xのポストをブログ形式で保存するサービス「Twilog」(ツイログ)について、約1年分の投稿ログが消失したと発表した。原因はデータベースの復旧作業中に発生したオペレーションミス。最新のバックアップで復旧しても、1年近く前にデータが巻き戻る見込みという。
30日午後4時ごろから同社サービスにアクセスできない障害が起こり、詳細を調べたところ、Twilogのログ保存用データベースが原因と判明。復旧に当たったが、そこでミスがあった。ただし、ユーザー情報や課金データなどは別のデータベースに最新のものを保存しており無事という。データの漏えいなども発生していないとしている。
同社は今後、(1)ログデータが消失している状態でも、ユーザーが自身のページなどを見られるよう仕様を修正、(2)バックアップデータからの復旧、(3)最新のX投稿を取得できるようするための修正作業、(4)本来有料機能として提供している、Xからダウンロードしたアーカイブデータをインポートする機能の無償開放、(5)Xにおける「いいね」や「ブックマーク」履歴データの再収集、(6)Xからダウンロードしたいいね・ブックマーク履歴データをインポートできる機能の過去利用分データ再収集──の順で復旧や事後対応を進める。どの程度時間がかかるは不透明としている。
「当社としてはサービスの復活を目指すつもりではいる。が、スタッフ一同、かなり意気消沈している状態。心を入れ変えて復活に向けてステップを精査して、ミスの無いように進める」(同社)
トゥギャッターは1月、Xが提供するAPIの仕様変更などに起因する収益性悪化を理由に、ポストのまとめサービス「Togetter」の提供形態を変更。4月にはTwilog有料プランの料金も改定するなどして収益性の改善を進めていた。一連の施策によってTwilogの運営は安定に近づいていたものの「今回の障害をシステム面、及び収益面でも乗り越えられなかった場合、Twilogの存続自体が再度厳しい状態に陥ることもまた事実」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Twilogツイート取得再開 Togetterからログイン
ツイートをまとめてブログ形式で保存できる「Twilog」が5月24日、最新ツイートの取得を再開した。Togetterにログインして利用する。
Xの履歴保存「Twilog」に有料版 月300円でポストの無制限取得など
「Twilog」(ツイログ)の有料プランがスタート。月額300円で、ポストの自動読み込みと無制限取得、広告非表示が可能に。
Togetter障害、Twitter API不具合で 「朝起きたら、エンタープライズ契約なのにFreeプランになっていた」【復旧】
「Togetter」「Twilog」で障害。「朝起きたら、エンタープライズAPIがFreeプランに格下げされていた」【復旧】
twilogは「ツイート取得終了」へ Togetterは「可能な限り対応」 Twitter API有料化の波紋
米Twitterが新しいAPIの価格を発表したことを受け、APIを利用している日本の人気サービスが、対応を表明している。
「Togetter」の苦境に応援チップ集まる 社長「ギリギリまでやり切る」
ユーザーがXのポストをまとめ、公開できる「Togetter」が財務面でピンチに陥り、思い切ったリニューアルを行うと明らかにした。X上では同社を支援する動きも出始めた。

