速報
Figma、NYSEに上場 初日株価は公開価格の3倍以上に高騰
デザインツールを手掛けるFigmaが、ニューヨーク証券取引所に上場した。Adobeによる買収が破談となった後の単独上場で、初日の株価は公開価格の3倍以上に高騰し、好調な滑り出しを見せた。時価総額は470億ドルに達した。
Webブラウザで使えるデザインツールを手掛ける米Figmaは7月31日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場(IPO)した。ティッカーシンボルは「FIG」。
公開価格は33ドルだったが、公開直後に85ドルになり、Yahoo! Financeによると終値は115ドル50セント、時価総額は470億ドルになった。
FigmaのMAUは1300万人。目論見書によると、3月末時点で1000社以上のクライアントが年間10万ドル以上支払っているという。顧客には、Google、Microsoft、Netflix、Uberなどが名を連ねる。
同社は2022年、米Adobeが200億ドルで買収することに合意したが、英規制当局が独禁法に抵触する可能性があると指摘したことで、2023年に取引が破談となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
デザインツールのFigma、IPOを申請 Adobeとの破談乗り越え
デザインツールを手掛けるFigmaが、米証券取引委員会にIPOを申請した。Adobeによる買収が2023年に破談した後、単独での上場を目指す。目論見書によると第1四半期の売上高は前年同期比46%増と好調で、AI分野への投資も強化する方針。
Figma、新AI機能「Make Design」停止 Appleのアプリに酷似結果を受け
Figmaは、Configで発表した新AI機能「Make Design」を一時的に無効にすると発表した。この機能を使って生成したアプリが既存のAppleのアプリに酷似していると開発者がXにポストしたことを受けたものだ。
Figma、生成AI「Figma AI」の無料βリリース デザインタスク自動化など
デザインコラボレーションツールのFigmaは年次イベント「Config」で、生成AI機能「Figma AI」を発表した。検索やプロトタイプ生成、レイヤー名の自動変更など多数の機能をAIが支援する。
アドビ、Figmaの買収を断念
米Adobeは、デザインコラボレーションツールを手掛ける米Figmaの買収を断念すると発表した。同買収については、欧州委員会や英国の競争・市場庁などが懸念を示しており、買収に必要な承認が得られないと判断したことから合併契約の終了を決めた。

