「+」で始まる不審な国際電話の相談増、国民生活センターが注意呼び掛け「無視やブロックを」
国民生活センターは8月6日、「+」から始まる国際電話を巡り、無言電話や詐欺とみられる電話など、不審な着信の報告が相次いでいるとして注意喚起した。2024年12月から25年7月にかけて相談が増えているといい、その内容も一部公開した。
国民生活センターは8月6日、「+」から始まる国際電話を巡り、無言電話や詐欺とみられる電話など、不審な着信の報告が相次いでいるとして注意喚起した。2024年12月から25年7月にかけて相談が増えているといい、その内容も一部公開した。
例えば代金収納会社を名乗る人物から着信があり、「未納料金30万円を支払うように。支払わなければ提訴する」と伝えられたとの報告があった。着信を受けた相談者は、驚いて個人情報を伝えてしまったが、発信元が「+1」(アメリカ・カナダの国コード)から始まる番号となっていたため、後から国際電話だったと気付いたという。他にも、以下のような事例を公開している。
- 最近、「+」から始まる国際電話が多くかかってくる。電話に出ても無言だった(60代男性)
- 「+」から始まる番号から電話があり、自動音声で「まもなく送電が止まります」と流れた後、大手電力会社を名乗る男性が電話口に出た。契約先とは異なる企業だったため、問いただすと一方的に切られた(50代女性)
同センターは、知らない番号からの着信には出ず、折り返しも控えるよう注意喚起。電話に出てしまった場合でも、自動音声案内を最後まで聞かず切断すること、個人情報を伝えないよう呼び掛けている。
固定電話の利用者に向けては、国際電話の着信を無料で停止できる「国際電話不取扱受付センター」(0120-210-364)への申請を案内。携帯電話についても、各社が提供する迷惑電話対策サービス(ドコモの「あんしんセキュリティ」、KDDIの「迷惑電話撃退サービス」、ソフトバンクの「ナンバーブロック」など)の利用を検討するよう促している。
不安を感じた場合や、個人情報を伝えてしまった場合は、最寄りの消費生活センター(全国共通番号「188」)や警察相談専用電話(全国共通番号「#9110」)、総務省の迷惑電話対策相談センター(03-6162-1111)への相談を呼び掛けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「+1」「+44」に注意を 国際電話を悪用した詐欺急増、京都府警が対策強化
「+1」や「+44」から始まる国際電話の番号の着信をきっかけとした特殊詐欺被害が増加しているとして、京都府警が注意を呼びかけている。5月を対策強化月間と位置付ける中京署は、主要駅で毎週水曜夕に相談ブースを設置し、国際電話から固定電話への着信を停止させる手続きの相談に乗り出した。
末尾「0110」──警察をかたる国際電話詐欺の着信が急増、3カ月で35倍に トビラシステムズ調査
トビラシステムズは30日、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査リポートの9月分を公開した。末尾「0110」の番号を使用した警察をかたる国際電話の着信が急増しているという。
フリーダイヤル「0120」などで障害 コールセンターへ電話つながらず【復旧済み】
NTTコミュニケーションズは5月7日、フリーダイヤルなどの音声系サービスで障害が発生していると発表した。
アセンション島から謎の不在着信、報告相次ぐ 折り返すと高額請求、その手口は?
「+247」から始まる電話番号から不審な不在着信があったという報告がTwitter上で相次いでいる。
固定電話で「迷惑電話自動ブロック」 専用機器不要、KDDIが日本初提供
KDDIが迷惑電話を自動的に遮断する固定電話用サービス「迷惑電話自動ブロック」を日本で初めて提供する。専用機器の設置は不要で、月額利用料は330円。

